「TENET」

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「TENET」
ドルビーシネマで観る。
ここは初めての体験だが映像や音響のクオリティが高い。
椅子もレザーで広いから気持ちがいいが
500円プラスの価値があるとは思えない。
これならIMAXのほうがよさそう。
この作品はここで見る価値がある。
すごい。
おもしろい。
さすがクリストファー・ノーラン。
わかりにくいという評が多いが、それほどでもない。
時間軸が微妙にずれているから混乱する。
おまけに”敵”の正体がわかりにくい。
これは途中で判明するから、そのとき物語の核を見る。
こんな設定は今までにない世界。
ちょっと「ターミネーター」にも似ているが
タイムトラベルではない。
ここが面白いところ。
時間の流れが逆行するという設定がいい。
「TENET」には主義とか教義とかいう意味があり
この物語の意味も含んだフレーズ。
「TENET」はラテン語の回文「SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS」
にあるようで、前後からも縦横からも同じ文になる。
「農夫アレポは馬鋤きをひいて仕事をする」という意味、
SATORは武器商人セイター、AREPOはゴヤの贋作作家、
OPERA はオープニングのオベラ座、ROTASは航空警備会社になっている。
TEN(10)の逆さもあって、後半の10分のことも含んでいそう。
とにかく意味深な言葉。
どうやって撮ったのかという逆行と順行の同時描写。
さらには本物の飛行機を使った撮影など
クリストファー・ノーランらしい演出。
彼が監督なので「インターステラー」のように説得力がある。
こんな映像は見たことがない。
時間逆行という都合がいい展開が気になるが
ここまで練られた脚本が素晴らしい。
いろいろ細かな伏線があるので、
もう一度観ないとわかりにくいところもあった。
主演のジョン・デビッド・ワシントンは初めて見る黒人俳優だが
デンゼル・ワシントンの息子だった。
若いからもっと切れや動きが欲しかったかな。
相棒になる謎の男ニールは「トワイライト」のロバートパティンソン。
彼のほうが魅力がある。
新作「ザ・バットマン」でブルース・ウエインを演じるとあって
スターのオーラが増している感じ。
ケネス・ブラナーやマイケル・ケイン、エリザベス・デビッキなど
豪華な共演も大作にふさわしい。
エリザベス・デビッキは妙にスタイルがいい。
なんでも190cm以上あるらしく、どの男どもより高い。
手がネットが届くようで、「テネット」になるのか。
「ゴジラ」「ザ・ウオール」のアーロン・テイラー・ジョンソンが
出てたのは髭面なのでエンドロールまで気がつかなかったが、
やっぱり戦闘服が似合う。









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あらすじネタバレ







































ウクライナのキエフ
オペラハウスのテロ事件が発生。
対テロ特殊部隊が駆けつける中、
事前に待機していた車両の中に、
アメリカ人と呼ばれる”名も無き男”がいた。
CIAのエージェントである彼は、対テロ部隊の突入に紛れて突入する。
観客の中に潜入したプルトニウム241を知るスパイがいたのだった。
観客は睡眠ガスで全員眠っているが、
突入部隊はオペラハウスごと爆破しようとしていた。
男は観客を救おうを彼は爆薬を回収していると、
壁に命中した銃弾が逆行して戻る奇妙な現象を目撃する。
その時、二階が爆破され、男は敵に捕まる。
鉄道操作場で拷問にかかる男は、隙を見て毒薬のカプセルを飲む。
船の中で目覚めた時、死後の世界のようこそというフェイがいた。
そして”テスト”に合格したと告げる。
さらに”男”に第三次世界大戦の危機から世界を救うよう依頼する。
ミッションのキーワードは「TENET(主義)」。
ある施設の中で、女研究員バーバラから、
銃弾の時間の逆行現象の壁と弾丸を見せられる。
バーバラから、何者かが時の流れを逆行させる
エントロピーを減少させる装置を発明したことで、
この逆行現象が起きたと説明される。
この技術を開発した者”未来人”こそ世界の敵といえる。
彼らは時間を逆行して現代に様々なものを送り込み、
何か破滅的なことを引き起こそうと企てているという。
銃弾の成分を調べると、インド製だとわかる。
インドの武器商人サンジェイ・シンに接近する。
そこに同じ組織の男ニールが現れる。
彼はなぜか”男”のことをよく知っていた。
二人は逆バンジージャンプの技で、
サンジェイ・シンの自宅の高層ビルに忍び込む。
しかし、サンジェイ・シンは商売上の表の顔に過ぎず、
武器取引はその妻プリヤとわかる。
プリヤから、ロシアの武器商人セイターがその人物だと知らされる。
セイターに近づくためイギリス諜報部の
クロズビー卿(マイケル・ケイン)を紹介される。
セイターには妻キャットがいると語るクロズビー卿。
絵画の鑑定士として働く彼女に、
”名も無き男”はゴヤの絵を鑑定して欲しいと近づく。
しかし絵は贋作で本物はセイターが持っていた。
そして、セイターは子供を人質にして彼女を暴力的に支配していた。
妻に接近した”男”に部下が襲う。
キャットに連絡先を伝え、手下たちを倒し脱出する。
キャットの協力を得るには彼女が夫に売った絵を回収するべきと
”男”は、ニールに絵の行方を探させる。
絵は税金を逃れるために、オスロ空港の保管庫に収められていた。
ニールは保管庫の建物に金塊を運ぶ貨物機を衝突させ、
空港の目をそれに引き付けた上でセキュリティを破り、
絵を奪うとんでもない計画を立てる。
TENET仲間マヒアが貨物機を突入させたスキに
保管庫に潜入する”男”とニール。
そこには銃が落ちガラス塀に銃弾の後があった。
「なにがあった」
「こらから起こる」
2人の前に奇妙な円柱の装置が現れる。
その中から黒い装備に身を固め、ガスマスクを付けた男が現れる。
時間を逆行する動きを見せるその男と、
奇妙な戦いを繰り広げる”男”。
ところが急に消えてしまう。
”男”はキャットに、絵を回収したと伝える。
こうしてセイターに接触できるようになったが
セイターは妻に近づく男として敵視していた。
“男”は自分をプルトニウム241を求める武器商人だと告げる。
実力を認め、自分の豪華ヨットに来るよう告げるセイター。
次の日、”男”とセイター、キャットは海上を帆走高速ヨットで楽しむ。
しかしキャットは、隙を見て夫を海に殴り落とす。
”男”はセイターを救ったことで信頼を得て
キエフのテロで行方不明になったプルトニウム241の奪取を任される。
プルトニウム241はエストニアの都市、タリンに運ばれるため
”男”とニールは、車で輸送される物質の奪取を計画する。
プルトニウムの入るトランクの奪取に成功した”男”とニール。
しかしトランクの中にあったのは奇妙な部品だった。
そんな彼らの前に、時間を逆行して進む車が現れ横転、
同じように逆行して現れた車には、
酸素マスクを付けたセイターとキャットがいた。
セイターはキャットに銃を突きつけ、トランクを渡せと叫ぶ。
キャットを救うためトランクを渡す”男”。
キャットを救い出すものの彼女は撃たれる。
任務に失敗した彼の前に、同じ組織TENETのメンバーが集まる。
プルトニウムのトランクに入っていた装置の名称は”アルゴリズム”
アルゴリズムは幾つかパーツに分かれており、
最後の1つをセイターが手したことになる。
アルゴリズムが発動すると全世界の時間が逆行、
通常通り時間の流れる世界は滅ぶという。
未来人のなかにはそれを望む者がいるという。
セイターが全て知っているように現れるのは
時間を反転させる装置を使い未来から過去に介入してきたからだった。
その陰謀を阻止する彼らの側にも、同じ装置がある。
それを使って、先ほどのカーチェイスに介入しようと考える”男”。
ニールによると、時間が逆行する世界はエントロビーの向きが
逆転する世界。
前に進んでも、空気の流れは後ろから来る世界。
呼吸もできないし、火災も氷になる。
逆行する世界のセイターたちがマスクを付けていたのはそのためだった。
瀕死の傷を負ったキャットも逆行世界なら傷は癒えるはず。
逆行世界に入ったニールと共に、彼は負傷したキャットを連れ、
時間を反転させる装置があったオスロ空港に向かう。
”男”は未来人が先祖である自分たちを滅ぼせば、
自分たちが滅びるのではないか、と思う。
ニールは、未来人がいるのは我々が滅びない証拠、
現代人も未来人も自分の世界で生存のために
ベストを尽くすしかないという。
オスロ空港に到着した彼らは、航空機事故に紛れて
保管庫のある建物に突入。
あの時現れた謎の男は、自分自身だったと気づく。
そして時間を反転させる装置に飛び込んだ”男”は、
追ってきた過去のニールとも出会う。
あの時ニールは、未来から現れた”男”と接触していた。
彼はニールになぜその事実を教えなかったのか、というが
「理解できない、何よりも無知こそが力だ」
時間の逆行で傷の癒えたキャットも事実を知る。
未来人が秘密を守るためバラバラに過去に送ったアルゴリズム。
それを回収し組み立てたセイター。
セイターは未来人に協力することで財を成したのだった。
未来人は自分たちが過去に戻れないため、セイターに仕事をさせている。
アルゴリズムの起動には核爆発が必要だった。
それはセイターの故郷、廃墟の街スタルスク12。
キエフのテロが起きた日、爆発事故があった。
それでアルゴリズム起動を図ったのだった。
TENETのメンバーが集まり、アルゴリズムを回収する作戦を話し合う。
同時にセイターが起動に成功したと信じた状態で殺せば
彼の企ては阻止できるはず。
TENETは敵の”挟撃作戦”で現在の敵と、
未来から時間を逆行して現れた敵に襲撃されていた。
スタルスク12を通常時間の部隊と、
タイミングを合わせ逆行時間の部隊と連携し襲撃する計画を立てる。
その時間は10分しかない。
キャットが、セイターは放射能の影響で
末期のガンを患っていることを告げる。
その日、セイターはキャットと息子でヨットにいた。
キャットはヨットに戻り、セイターを殺す役目を負う。
一方、組織は部隊をレッドとブルーチームに分け
ブルーチームはレッドチームの経験を元に逆行時間で戦う部隊。
爆破阻止は、二度と戻れぬ任務で、アイブスと”男”になった。
彼らはヘリコプターで出撃。
逆行時間のブルーチームはヘリに吊るされたコンテナの中にいた。
 同じころマヒアとキャットは、セイターのヨットに接近。
この時間の自分が息子と共に船を降りたのを確認し
密かにヨットに乗り込むキャット。
彼女はマヒアが送るスタルスク12の任務完了の合図を待って、
それまで夫と仲良くし始める。
スタルスク12では激しい銃撃戦が始まる。
セイターは上機嫌で取引相手と電話する。
その相手は”男”だった。
未来人は過去の人類が行う環境破壊を止めようとしていた。
スタルスク12の最深部にある爆破抗に到着したアイブスと”名も無き男”。
セイターが信頼する部下ボルコフが、
そこに世界の時間を逆行するアルゴリズムを爆破抗に入れようとしていた。
格子に阻まれそこに行けない二人。
しかしそこにいた死体が動き、格子が開く、
格闘の末ボルコフを穴に蹴落とす。
アルゴリズムを回収するアイブスと”男”。
いつまでも合図が来ないキャットは、腹部の銃弾の跡を見せ
過去から来たことをセイターに知らせ、撃ち殺す。
タイムアップになり、レッドチーム、ブルーチームは作戦通り撤収、
しかし、閉じ込められたアイブスと”男”は逃げるすべがない。
すると頭上からロープが降りてきた。
ニールの車に結ばれたロープに捕まりアルゴリズムを
持ち脱出するアイブスと”男”。
そのとき大爆発が起こる。
アイブスはアルゴリズムを分解し”男”とニールにも渡す。
3人は誰も知らぬ地で、アルゴリズムを処分する役目を与えられる。
仲間からも別れ、永遠に逃亡する役目を与えられた2人。
これが「二度と戻れぬ任務」だった。
ニールの装備を見て、格子の死体を彼だと気付く。
ニールは更に時間を逆行して、”男”を助けていた。
「指導者は誰なんだ?」
「あなただ」
未来でニールをスカウトしたのは”男”だった。
使命を帯びて何も知らない”名も無き男”の前に現れたのだった。
 息子マックスを迎えに学校に現れたキャットの前に、
車に乗ったプリヤが現れ、手下が銃を向けようとしていた。
彼女はセイターが殺された時間の流れを変えようと、
キャットの殺害を企てていた。
彼女も過去の破滅を望む、未来人の協力者だった。
そのとき、後部座席に”名も無き男”が現れ、プリヤと手下を殺害する。
「私が黒幕だ」

監督:クリストファー・ノーラン

CIAの名も無き男(ジョン・デビッド・ワシントン)
ニール(ロバート・パティンソン)
キャサリン(エリザベス・デビッキ)
アンドレイ・セイナー(ケネス・ブラナー)
ブリヤ(ディンプル・カバディア)
マヒア(ヒメーシュ・パテル)
バーバラ(クレマンス・ポエジー)
アイヴス(アーロン・テイラー・ジョンソン)
フェイ(マーティン・ドノバン)
クロズビー卿(マイケル・ケイン)
ボルコフ(ユーリー・コロコリノフ)

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この記事へのコメント

2020年09月27日 07:28
個人的には、

X時間さかのぼるには、X時間かける必要がある

という考え方がツボでした(笑)


パンフを読むと、今回もノーベル賞獲得のキップ・ソーンが
参画しているそうです!
ドラゴン
2020年09月27日 11:08
そう、だからセイナーを代理にしたんですね。すると主人公らは・・?