藤井龍二の馬耳映風

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zoom RSS 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

<<   作成日時 : 2017/06/09 13:55   >>

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「マンチェスター・バイ・ザ・シー」武蔵野館で観る。
この館は最近リニューアルしたらしい。
館内は以前より広くなったような気がするのはウッディになったからかな。
少し垢抜けた感じがする。
でもイスの感じは同じで、フラットなのは変わっていない。
今の劇場は段差があるのが当然なので見にくい。
今回も前に座高人がいたから気になった。
まあ映画が始まると頭は下がっていった。
多分寝たんだろう。
見慣れない人にはつまらない映画かも。
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」はアカデミー賞主演を摂ってるせいか
結構館内は埋まっていた。
たしかにケイシー・アフレックの演技に尽きる。
観ていて、納得。
当初はマット・デイモンだったようだが、ケイシー・アフレックでよかった。
このなんともつかみようのない雰囲気は独特だ。
脚本もいい、アカデミー賞納得。
なんだか日本映画でもありそうな内容なんだが、うますぎる。
先の「追憶」にも似る一編だが、まったくレ〜ェベルが違いすぎる。
この細かな表現はすごすぎる。
一切の説明がないのもいい。
こんな芸当は日本の監督ではできないだろう。
言葉で説明しないという、映画の基本ができている。
当たり前のことだけどね。
何も起こらない淡々とした内容だが、シャッフルしてあるから
徐々に主人公の過去が垣間見られる構成はうますぎる。
どうでもいいような些細な出来事も実生活のようで雰囲気ができている。
  ボストン郊外のアパートで便利屋みたいな仕事をしている
リー・チャンドラー(ケイシー・アフレック)。
質素な生活で孤独。
仕事はできるみたいだが愛想はなくて
ときおり住民と問題を起こしたり、酒場でけんかをするなど、なにか抱えていそう。
そんな リーの元に故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーから
兄ジョー(カイル・チャンドラー)が危篤だと連絡があった。
マンチェスター・バイ・ザ・シーって本当にある町の名前なんだね。
ボストンの北にある町だ。映画の中でも車で1時間半と言ってた。
急いで何年かぶりに故郷に帰ったリー。
だが兄はすでに亡くなっていた。
弁護士によればジョーの遺言で、
甥にあたる16歳のパトリック(ルーカス・ヘッジズ)の後見人に指名されていた。
その教育費やその間の生活費、引越し費用なども残されていた。
つまり、マンチェスターに越してきて、住んでくれというもの。
だが、リーにはここで暮らせない理由があった。
ボストンにパトリックを連れていくという選択もあるが
パトリックには学校も友人もガールフレンドもいるから拒否されてしまう。
途方にくれながらも葬儀や様々な手配のため、しばらくマンチェスターで暮らすことになる。
パトリックの面倒を見ながらの毎日は過去を蘇らせる。
 そこには幸せなリーの生活があった。
3人の幼い子供と美しい妻ランディ(ミシェル・ウイリアムス)に囲まれ
幼いパトリックと兄のボートで釣りをする平穏な日々。
ミシェル・ウイリアムズはほんと存在感あるね。
けっして美人じゃないけど美人の雰囲気を持てて、役柄に馴染む女優だ。
兄のカイルチャンドラーも久しぶりに見たが、この人も脇役として存在感ある。
そしてほんと久しぶりにマシュー・フロデリックも見た。
 ある冬の日、事件が起こる。
何もかも失ったリーは、故郷を捨てボストンに越したのだった。
 とにかく淡々と描くし、事故もあっさりとした描き方。
それでもリーの心情は十分に伝わる。
これはケイシー・アフレックの演技と、監督ケネス・ローナガンの演出の賜物。
普通の風景が上手く描かれる。
どうでもいい事柄が生きている。
こういうなんでもない風景を上手く描くことで普通の日常が出る。
映画を意識しない作りがうまい。
カメラもかなり引いた感じで撮ってるから、主人公を客観的にとらえている。
邦画なら、主人公の悲しみを前面に描くが、優秀な映画はそうしない。
淡々と描くことでその心情が痛いほど伝わる。
ここが大人の映画の撮り方だ。
オーバーでない演技もいい。
だから俳優陣はここで暮らしているという生活感も出てる。
ほんとにこの町で普通に暮らしていると思わせる。
ラストも自然。
リーはやはりここでは暮らせない。
傷ついたリーの心が、少し癒されていく様子がじわりと伝わってくる。
見終わっても余韻が残る。
先日田舎に帰ったから、よけいにこういうのが心に響く。
これは今年一番の秀作だ。





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映画:マンチェスター・バイ・ザ・シー Manchester by the Sea  渋くアカデミー...
アカデミーで、主演男優賞、脚本賞の2冠。 確かに主演のケイシー・アフレック、いつもいいが今回は更に存在感バツグン。 ...続きを見る
日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF ...
2017/06/09 19:09

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