「Mr.ノーバディ」   2021年アメリカ

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「Mr.ノーバディ」  
これはおもしろい。
痛快な作品。
「ジョンウイック」の脚本家が作ったから
同じようなカタルシスがある。
「ジョンウイック」は静かに暮らしていた男が
あるチンピラと関わったことで暗殺者から狙われることになる。
今回はそれ以上に平凡に暮らしていた地味な男が
実はとんでもない男だったといいうもの。
こういうパターンは最近よくある。
「96時間」「ブライドウエポン」などあるものの
主人公はどこか何か持ってる感がある。
リーアム・ニーソン、ジーナ・カラーノ、またはシュワちゃんや
ステイサム、シナやセガール親父などだったら展開が読める。
ところが今回はまったく主人公らしくないオヤジ。
ボブ・オデンカークって誰?
オデン買う?
「ストリートマイライフ」のお父さんや
「ペンタゴンペーパー」の記者などにも出ており
けっこう重要な役なのだが、あまり印象にない。
そこが今回活きている。
この意外性がおもしろい。
ハッチ(ボブ・オデンカーク)は毎週同じルーティンで
生活してるただのダメオヤジ。
アメリカならクルマ通勤が普通だけど、なぜか路線バスで通う。
当然、家でも存在感がなく、面白みもない。
妻にも息子にも相手にされないでいる。
あるとき家に強盗が入るが、なんの抵抗もしないでいた。
息子にも隣人にも、警察官にもバカにされる。
徐々にストレスが溜まって、ついに爆発する。
ところが、相手がヤバい連中だった。
冒頭でなぜか猫を抱いて、ツナ缶を食べさせるシーンから始まる。
「ジョンウイック」はイヌだったが、ネコちゃんになってる。
ここでハッチが只者ではないと思わせるところがいい。
つかみはOK。
いつ彼の正体がわかるかが見ものになる。
90分という短い上映ながら、しっかり内容が詰まってるのがいい。
監督は「ハードコア」のイリヤ・ナイシュラーで
未見だけど、一人称のアクションをとった才能の持ち主。
映像にキレがある。
懐かし「バックトゥザフューチャー」のドクこと
クリストファー・ロイドが父親役で出てた。
動きが鈍いので、そこをもっと使うと良かったかも。
RZAも出てるというが、意外な出演だった。
コニー・ニールゼンが老けたなあと思ってると
なんと続編がありそうな雰囲気。
でも、監督はこういう終わり方が好きらしい。



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あらすじネタバレ






























取調室でハッチ・マンセルは傷だらけでタバコを吸っている。
ジャンバーから子猫を出し、ツナ缶を食べさせる。
刑事は「おまえは何者だ?」と聞くと
ハッチは「ノーバディ」と応える。
何日か前
平凡そうなハッチはバスで出勤し、火曜にゴミ出し失敗、
水曜ジョギングなどと毎週同じようなルーティン。
妻ベッカと息子ブレイク、娘サミーと暮らしている。
ある夜、階下で物音がする。
そっと階下に降りたハッチは、あやしい人影を見つける。
男女のメキシコ系強盗はハッチを拳銃で脅し、
金を出せというが、カードなので現金はないという。
仕方なくキッチンのボウルに入った僅かな金を掴む。
ハッチの腕時計を奪い、結婚指輪をも要求する。
そのときブレイクがタックルする。
ハッチもゴルフクラブで戦いおうとするがやめて、
ブレイクに離せと言う。
警官が到着し、数ドルの被害だと話す。
しかし息子からも冷たい目で見られ罪悪感を感じる。
翌朝、隣の住人からもバカにされる。
職場では、ハッチの上司の義父エディは大変だったなと言い、
ベッカの兄チャーリーはハッチに身を守るための銃を渡す。
ハッチは弟のハリーと無線で話をする。
ハリーは女の銃に弾が入っていないことや銃の種類を話す。
その後、ハッチは老人ホームにいる父デビッドを訪ねる。
 サミーが子猫のブレスレットがないと言うと、
ハッチは強盗がとったと、女の手首に鳥のような
タトゥがあったのを思い出し、バスに乗る。
デビッドの家で昔使っていたFBIのバッジと銃を取り出し
街のタトゥの店を探る。
ある店で、FBIの古いバッジを指摘され取り囲まれるが
一人がハッチの手首に彫られたトランプのタトゥーに気づく。
それを見て恐れ、用件を聞く。
 ハッチは強盗のアパートに侵入、銃を向けて時計を返せという。
そして猫のブレスレットをよこせと言うが、彼女は知らなかった。
むしゃくしゃして壁を殴り、その足でバスに乗り込む。
そのバスには酔っぱらった若い男たちが乗り込んできて乗客を脅す。
ハッチは運転手を下ろし、ドアを閉める。
拳銃から銃弾を抜いて男たちに対峙。
男たちは笑い、殴りかかるが、
鬱憤がたまっていたハッチは全員を殴り倒す。
ハッチの銃を拾った男が銃を向けると、
ハッチはバスの手すりを抜いて殴り倒す。
男は気道が潰れて息ができないでいた。
乗っていた女の子が残した飲み物のストローを、喉に穴を開け差し込む。
傷だらけになって帰ったハッチは、ベッカと久しぶりに会話をする。
「もう何年も君を抱いていない」
街のナイトクラブ
ロシアンマフィアのユリアン・クズネツォフは
仲間たちと共有年金基金オブシャクの安全性について話し合う。
そのとき電話があり、病院に行くとユリアンは弟のむごい姿を目にする。
一方、弟ハリーから電話を受けたハッチは、
ロシアンマフィアに関わったことを知る。
ハリーから「床屋」に行くように言われ、ユリアンの情報を得る。
 ユリアンはハッカーの女に指示しFBIをハッキング、
職員の行為をネットにあげると遅し、ハッチの情報を見つける。
するとハッチがかつて冷酷な暗殺者とわかり、女は逃げる。
ユリアンは、部下全員にハッチを生け捕りにしろと命令する。
 ハッチが夕食の準備をしていると、3台の車が近づくのを見る。
ベッカと子供たちを地下室に隠れさせる。
自動小銃を持った男たちが家に入ってくると
照明を消し、あらゆるものを凶器にし、相手の銃を奪い反撃。
しかしスタンガンで気絶させられ、車のトランクに入れられる。
ハッチはトランクの中で意識を取り戻し消火器で反撃し
車をクラッシュさせて逃げ出す。
車の下敷きになった男に向かい、
自分はかつてFBIの “会計士 “だったと告げる。
”会計士 “とは、誰もが恐れる殺し屋のことだった。
ハッチは走って家に戻ると、家族を避難させる。
そして父デビッドにも気をつけろと電話をする。
ハッチは数人の銃撃犯の遺体に喋りかける。
最後の仕事として男を殺さなければならなかったが、
相手は命乞いをしたため解放した。
その後、男は幸せな結婚をし子供にも恵まれているのを知る。
ハッチは嫉妬して、引退したと話す。
レコードから火花が上がり、燃え広がる。
「人間は600度で灰になる」
家が燃えるのを見て、隣人の車で出かける。
ハッチは金塊をエディに持ってきて、工場を買いたいという。
ハッチはあちこちに罠を仕掛け、戦いの準備をする。
ナイトクラブに忍び込み、全員を殺し
ユリアンの絵画コレクションや年金をすべて燃やしてしまう。
一方、ユリアンの手下はデビットのいる老人ホームに忍び込み
テレビを見ているデビッドに銃を向ける。
しかし、引退しても凄腕のデビッドはショットガンで返り討ち。
銃声はテレビの音と思う警備員。
 ハッチはひとりナイトクラブで食事をしている。
銃を持った男たちに囲まれ、ユリアンにおどされる。
しかしテーブルの上にはC4クレイモアがあった。
絵画や年金はすべて焼いたと話すと、ユリアンは激怒。
ハッチを追ってユリアンと部下は工場に着く。
そこにはデビッドと弟ハリーがいた。
ロシアンマフィアたちは罠にかかったり、3人の銃撃で全滅。
しかし、ユリアンに銃撃を受け、弾が尽きる。
ハッチはクレイモアを持って防弾ガラスで突っ込み爆破させる。
ハッチはハリーとデビットに感謝し、逃す。
警官が到着、投降する時、猫を見つけて連れて行く。
 尋問室
刑事に電話があり、なぜかハッチは釈放される。
何ヵ月後、
ハッチとベッカは新居を探していた。
不動産案内人のスマホにハッチへの電話が入る。
ハッチとベッカは思わず「この家に地下室はあるか?」
彼はまだ誰かに命を狙われているようだ。
 海岸道路をキャンピングカーが走っている。
運転しているのはハリー、助手席にデビッドがいる。
「飛行機でいけばいいのに」
「父さん、この荷物は載せられないよ」
荷台には大量の銃器が並んでいた。




監督:イリヤ・ナイシュラー

ボブ・オデンカーク(ハッチ・マンセル)
コニー・ニールセン(ベッカ・マンセル)
RZA(ハリー・マンセル)
クリストファー・ロイド(父デビッド・マンセル)
アクレイセイ・セレブリャコフ(ユリアン)
ゲージ・マンロー(息子ブレイク)
ペイズリー・カドラス(娘サミー)
マイケル・アイアンサイド(エディ)
アレクサンドル・パル(ユリアンの弟)

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