「トレイン・ミッション」

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「トレイン・ミッション」を観る。
いい時間にやってなかったし、他にもいい作品があったのでついつい観るのが遅れた。
したら、そろそろ上映が終わるので危うく見逃すところだった。
リーアム・ニーソン主演で、監督がジャウマ・コレット・セラとくれば、見逃すのはもったいない。
「アンノウン」や「フライトゲーム」「ラン・オールナイト」でおなじみのタッグ。
4度目なら面白いことまちがいない。
ブレイク・ライブリーの「ロストバケーション」では
一人芝居的なジョーズサスペンスで見応えがあった。
この監督は大がかりではない、限られた狭い範囲でのサスペンスアクションが魅力だ。
今回も通勤列車という限られたエリアでのサスペンス。
原題は「THE COMMUTER」で「通勤者」の事。
全く普通の通勤者が突如謎の女の誘いで、妙な事件に巻き込まれる。
こういうハニートラップはまずい。
アメリカの通勤風景は日本と違うのがおもしろい。
多くのひとは車通勤なんだろうが、NYあたりは公共に交通機関が発達してるので
フェリーであったり、電車で通勤してるようだ。
かの「ハチ公物語」も列車だったし、「ガール・オン・ザトレイン」の
酔っ払いエミリーブラントもそうだった。
ラッシュといってもそれほどではないし、皆知ってる仲間というのも、そうなんだと思う。
そんなありきたりの通勤列車で、謎の女の誘いに乗ってしまったため、
とんでもない騒動に巻き込まれる。
いったい犯人は何をさせようとしてるのかが最後までわからないからドキドキハラハラ。
 いつもの通勤風景。
保険会社に勤めるマイケル(リーアム・ニーソン)は定年間近の60歳。
どうやら昔は警察にいたようだが、いまはここで10年ほど仕事をしている。
そんな彼にリストラの話が。
アメリカの雇用は厳しい、会社がクビといえばそれで終わり。
組合があるのかないのかわからないが、保護はない。
アメリカは終身雇用という概念はなく、すべてキャリアがモノを言う。
歳なんて関係なく、何をやってきたかで評価される。
一つの会社にしかいなかった、では能力がないとも評される。
マイケルは保険仕事はあまり優秀ではなかったのかもしれない。
なぜ警察を去ったのかはわからないが、そこでは優秀だったはず。
なにせ強面リーアム・ニーソンだから。
 失意の顔でバーで飲んでると、
昔の警察仲間のマーフィー(パトリック・ウイルソン)が話しかける。
警察時代はマイケルは彼の教官でもあったらしい。
そのバーにはNY市警のホーソーン警部(サム・ニール )もいた。
なにやら話しかけてくるが二人とも意に介さない。
帰りの時間になるため慌てて電車に乗るマイケル。
ところが携帯をスられたことに気づく。
ついてない日だ。
電車は混んでるが、車両によってはガラ空きのとこもある。
どうなってるのかな。
さらには車掌がいて、切符のチェックをしてる。
なぜか座席のところに降りる場所を示していくようだ。
これってどういうシステムなんだろう。
日本は各駅に改札があり、いまや切符も不要のICパスになっている。
でも海外では日本ほど発達してないので、改札というのはない。
電車には自由に乗れる。
ただ車掌がいて切符をチェックするのだ。
改札に人を置くよりも経費がかからないのだろう。
そんな車内はおなじみの顔ばかりのようで、日本の地方ではある風景だがNYもそうなんだろうか。
基本電車通勤は少ないということだ。
座席で本を読んでると、美人が座る。
先ほどからマイケルを見ていた女のようだ。
ジョアンナ(ヴェラ・ファミーガ)と名乗る女性は、マイケルに妙な提案をする。
”プリン”という人物を見つけ、そのカバンにGPSを付ければ10万ドル支払うという。
手付として2万ドルがトイレに隠してあるという。
たしかにトイレの通気口にあった。
冗談ではないと気づくが、それはすでにゲームの始まりだった。
次の駅で黒人の女が乗り込んできて、マイケルにあるものを手渡す。
それは妻の指輪だった。
家族が危ない。
それも全て知られているようだ。
こうなるとマイケルはプリンという人物を探すしかない。
なぜ自分にこの事件が関わったのか?
プリンは何者か?
その大事なカバンとは?
終点コールドスプリング駅まで行く人物らしい。
この駅はハドソン川に沿って走る郊外線のハドソンラインで、実際にある駅。
 マイケルの行動が見張られているのは、電車にその人物がいることだ。
終着駅までにその人物を見つけないと、家族の命が危ない。
はたして100人以上の乗客の中で見つけることができるのか。
徐々に人が降りて、少なくなるが、皆目見当がつかない。
運がいいのは友人が警察官ということだった。
このことを知人の携帯を借りて、マーフィーに伝え、
家族に警官を送るよう頼む。
ところが列車内で次々に問題が起こる。
 ひとりリーアム・ニーソンが巻き込まれる「フライトゲーム」の列車版のようだ。
同じような状況だが、駅というアクセントがあるため、こちらの方が変化がある。
それにしても列車が事故るのに誰も怪我しないし
最後のNY警察の動きも解せないな。
怪しい人物はなんとなくわかってくるが、いまいち納得感がない。
会社をクビになったのも、ケータイを盗まれたのも、バーでの会話も
みな最初から仕組まれていたものだった。
これほどまでに大掛かりなことをするほどの機密ってなんだったんだろう。


















ここからあらすじネタバレあり注意












        

































THE COMMUTER

大学生になる息子ダニー(ディーン=チャールズ・チャップマン)
「みんな州立大学にいくのに。」「お前は難関私立に行くんだろう?」
小説が大好きな息子。親子で本を貸しあって、会話といえば本の内容。
妻のカレン(エリザベス・マクガヴァン)は、いつも駅まで車で送ってくれていた。
喜怒哀楽が激しいが、愛していた。毎日毎日決まった時刻に鳴り響くアラーム。
夏も冬も毎日、この電車に乗り続けた、思い出深い電車である。
ところがこの日、日常が一変した。
その日、10年間勤めてきた保険会社を、
60歳で突如リストラされた会社員のマイケル(リーアム・ニーソン)。
いつもの通勤電車で帰路につき、常連客に挨拶しながらも、
頭の中は住宅ローンと息子の学費のことでいっぱいだ。
マイケルの座る向かいの席に見知らぬ女・ジョアンナ(ヴェラ・ファーミガ)が腰をかけ、
「乗客の中から、ある重要な荷物を持った人物を捜して欲しい」と持ちかける。
人物の手がかりとなるヒントは3つ。

・常連客ではなく
・終着駅「コールド・スプリング駅」で降りる
・プリンと名乗る乗客

どうやらこれは、行動心理学の実験らしい。
リストラ直後、10万ドルという高額な報酬に思わず話に乗った負ける。
前金として電車内のトイレに2万5千ドルの入った紙袋を用意したと告げられる。
ただし、この実験は、途中下車・他言無用。ジョアンナはそれだけ言い残すと、電車を降りた。
早速、トイレの換気窓に金額の入った紙袋を見つけるマイケル。
「110丁目駅」に着くと、スケートボーダーの若い女性の乗客(レティーシャ・ミシェル・ライト)から
もう一つの紙袋を渡される。
中には妻の結婚指輪。この時マイケルは、妻と息子が人質に取られていると知る。
そして「あなた見張られている」と警告を受けた。
ただ、マイケルも一人じゃない。
10年間、通い続けた電車には顔見知りがいた。
マイケルは、顔見知りの乗客トニー(アンディ・ナイマン)に携帯電話を借り、
ウォルト(ジョナサン・バンクス)に新聞を借り「警察に通報を」と書き込み、
なんとか外部に通報を試みる。
ウォルトが「125丁目駅」で降車すると携帯電話が鳴り、
ジョアンナは「外を見て」と告げると、交差点で信号待ちをしていた彼は何者かに背中を押され、
バスと衝突。目の前で殺害されてしまう。
もし警察に通報すれば、無害の人間が死ぬことになる。
もしプリンを探し出すことができなければ、ゲームオーバーを意味している。
電車という密室の空間で、逃げも隠れも出来ない、
絶体絶命の大ピンチ。マイケルは家族救出のために、このゲームに乗るしかない。この時点で、マイケルは腹をくくることになる。
本作には、2つのミステリーが隠されている。
一つは、「◆プリンは、何者なのか?」という最初にジョアンナから与えられたミッション。
そして、もう一つは「◆本当の黒幕は誰なのか?」というプリンを探し出した後の謎。
この点、もしプリンを探し出せば、背広のポケットにあるGPS発信機をプリンのカバンに仕込めと
指示があったのだが、そこには、ジョアンナが巧妙に仕込んだ罠というべき、
陰謀が隠されていた。
プリンを探した後こそがクライマックスシーンへとつながる本当の見せ場となる。
ラストは、錯覚を引き起こさせるような仕掛けに見事、裏切られたような、そんな気持ちになるだろう。
 終着駅で降りる乗客を見つけるのは簡単だった。
NYの電車内では、車掌が降車駅にバッチをつけたメモを座席後頭部に残す仕組みを取っている。
この仕組みのおかげで、誰がどの駅で降りるのか、そして誰が終着駅まで向かうのか計り知ることができた。
終着駅「コールド・スプリング駅」で降り、常連ではない客は、全部で男女含め5人に絞られた。
ひげの男ジャクソン(ローラン・モラー)、
看護師エヴァ(クララ・ラゴ・グラウ)、
黒人のオリヴァー(コブナ・ホルドブルック・スミス)、
金髪の女性グウェン(フローレンス・プー)、
“ゴールドマン・サックス”勤務ヴィンス(シャザド・ラティフ)
マイケルは、一人ずつ接触を試みる。
ヴィンスに話を聞くが、相手にされず。次に、グウェンにカバンの中身を見せるように言うと、
その場を去ってしまう。なぜ逃げるのか?怪しいと、マイケルが彼女を追いかけると、
彼女は護身用に持っていたスプレーを発射。
しかし、結局彼女がカバンに入れていたのは、大量の偽ID。
恋人から運ぶように指示されていただけだった。
「本当に愛している人に、そんなことさせるかな?」
彼女には、マイケルの言葉が堪えているようだった。
 次に、マイケルは看護師エヴァに目をつける。
先ほどの失敗から、顔なじみの車掌に理由をつけてカバンの中身を検査するように頼む。
その様子を見ていたところ、首に刺青のある怪しげな男が乗車してくるのを見つけ、後を追う。
マイケルが「お前がプリンか?」と聞くと「なぜその名を知っている」と、
互角の格闘の末、GPSの取り付けに成功したかに思えた。
 家族の安否を知りたく、トニーから携帯電話を借り、親友のマーフィー(パトリック・ウィルソン)に
ジョアンナからプリンの鞄にGPS発信機を仕込むように依頼された話をし、
家族を保護してくれと頼む。
マーフィーは「2日前の都市計画課の市職員エンリケの殺害事件の目撃者がプリンだ」と告げると、
ひとまずコールド・スプリング駅に警官を配備するので、次の駅で降りろと指示がある。
プリンとは、市長殺害事件の目撃者であり、ジョアンナは目撃者を探しているというのだ。
 マイケルは、空席にふと先ほどの怪しげな男のカバンが置いてあることに気づく。
探していると、列車の床下から携帯電話の着信音が鳴る。
恐る恐る床を開けると、そこには、男の死体が。ポケットから、
FBI捜査官ディラン(キリアン・スコット)の身分証を発見する。
電話主はジョアンナ、
他言無用、この掟を破ったバツだった。
さらに家に仕掛けた盗聴器から聞こえる妻と息子の声。
まさに、何者かが誘拐する寸前だった。しかし、先ほどの格闘を見られていた乗客が警察に通報。
次の駅で警官が乗り込んできて、ディラン殺害の濡れ衣を着せられてはまずいと、
マイケルは咄嗟に死体と共に床下に身を隠す。
警官が過ぎ去る際に、ロックをかけてしまい、マイケルは走り出す列車の床下から、
列車の外を回り、命からがら抜け出すことができたが、その際にカバンから札束が抜き飛ばされてしまう。
 すでに、電車はコールド・スプリングの2駅手前に差し掛かっていた。
マイケルは最後尾の車両を除いて空調を壊し、乗客全員を最後尾に集めた。
マイケルの快進撃が始まる。
トニーとジャクソンが賭けるポーカーに入るマイケル。
他の乗客がそのゲームをよそ見で見守る中、マイケルはジャクソンを問いただす。
しかし、トニーもジャクソンも常連と言うだけであんたを知らないと正す。
確かにそうだ。常連客は顔なじみであっても、身の上を知る者同士など一切いないのだ。
「僕は、リストラされた。息子も妻も人質にされ、ある女に依頼されプリンという人物を探している。
プリンが見つかったら、おそらく殺されるだろう」だから、プリンでない証拠を見せろと。
「私よりひどい人がいたのね」つぶやくグウェン。
マイケルはそうジャクソンに詰め寄るが、抵抗するジャクソン。
不意に通勤定期券がカバンから出て、彼は常連客だと知る。
その様子を見て、オリヴァーが隣の車両に移動するのをマイケルは見逃さなかった。
オリヴァーが持つギターの入ったカバン。
中はギターそのもので怪しいものは入っていない。
それを見届けたマイケルだが、突如オリヴァーに襲いかかる。
「お前は右手のはずだ。なぜ左手のギターを持っている?」見逃していなかった。
倒れているマイケルに手を差し伸べた彼は、右手だった。
格闘の末、マイケルはオリヴァーを片付ける。
オリヴァーは雇われたプリン暗殺者だった。
ヴィンスは次のギャリソン駅で降りて、プリンでないことが知れると、
残るは看護師のエヴァに絞られた。
彼女はどうやら、常に誰かと連絡を取っているようだが。
問いただすが、一向にカバンの中身を見せない彼女にマイケルはいよいよ銃を取り出し彼女を脅す。
エヴァが見せた携帯電話の画面、やりとり主は彼氏だった。
別れ話が持ち出され、やけくそに終着駅を目指していたというのだ。
 マイケルはあることを見逃していたことに気づく。
ヴィンスは、少女ソフィア(エラ・レイ・スミス)と席を代わっていたではないか。
あの黒人の少女は一体?
見つけた少女は、音楽を聴いていた。美しい曲だった。
マイケルは「お前がプリンか?」と尋ねた。
ソフィアは『緋文字』を読んでいる。主人公は、ヘスター・プリン。
ソフィアは、なぜ警察に目撃したことを告げることができなかったのか?
「エンリケを殺したのは、警官だったから」だ。
ソフィアの話によれば、警官が2人組。
市長の機密データを盗むために命を狙っていた。
残業中の彼と一緒にいたソフィア。
エレベーターからやってきた彼らからそのデータを持って逃げるように市長から指示をされた。
35階から自殺したと思われた市長は他殺されたのだ、警官に。
その時に警官はこう言った
「崇高な事をしているようだが、崇高なことなどない。崇高な古びた精神など捨ててしまえ」と。
「今すぐ、プリンを殺しなさい」
ジョアンナから連絡が入るが、マイケルは「俺は誰も殺さない」と抵抗した。
「全員、死ぬわよ」
 次の終点コールド・スプリング駅には警官が待っている。
マイケルは、車掌に急停止するように指示。
しかし、車輪に仕掛けられた爆弾により、運転手は負傷。
このままでは、待ち受ける急カーブに耐えられず、列車は転倒。
全員が死ぬとは、このことか。
なんとか、列車を止めるには、全員が乗るこの最後尾と、連結部分を切り離すしかない。
列車は、コールド・スプリング駅は猛スピードで通過。
「あと2分だ。」2分で切り離さなければ、命はない。
車掌によれば、一人がレバーを持ち上げ、一人が外から連結部分を外すしか手はない。
車掌サム(コリン・マクファーレン)ががレバーを持ち、厄介な仕事はマイケルが引き受けた。
キザで小心者の若手車掌(アダム・ナゲイティス)は、これからのことを説明し、
しっかりとものをつかむように指示をした。
チェーンが絡まり、マイケルは死にゆく列車に飛び乗り、
サムと一緒に連結部分を斧で斬った。
その衝撃でマイケルだけが最後尾の列車に飛び乗ることができた。
列車は、上下左右に波打ち、乗客は叫びだす。
なんとか、静止した列車、脱線し、横向きになっていた。外に出ようとする乗客をマイケルは止めた。
敵は警官だ。
列車を取り囲むように、射撃隊まで配備する警察。
マイケルは、急いで新聞紙を濡らし、窓を覆うように指示を出す。
警官が狙うのは、プリンの命。
彼女は何の罪もないただの目撃者だ。
「君を守る」と誓うマイケル。
ライトが当てられ、マイケルは人質の犯人扱いされた。
警官はマイクを使い、人質を解放するように警告。
身をひそめ、息を呑む乗客たち。
マイケルは元警官だった経験を生かし、乗客を安心させるよう働きかける。
交渉人として警官に囲まれた列車に、親友のマーフィーが送られる。
「崇高な事をしているようだが、崇高なことなどない」
マーフィーの放った言葉に乗客の誰もが凍りつく。
  「誰がプリンだ?」
マーフィーは乗客を銃で脅す。もし、ここでプリンを名乗る人物がいれば、まちがいなく彼に殺される。
しかし、名乗らなければ、全滅。そんな状況下で、
ソフィアは立ち上がった「私がプリンよ」。
しかし、次にエヴァもジャクソンもト二ーも「私がプリンだ」と名乗る
キザで小心者の若手車掌が「俺は違う」と。
マーフィーがマイケルに銃を向け、詰め寄るが不意に二人の体が離れた時、
打たれたのは、マーフィーだった。
 車内に詰め寄る警官。
「待って!その人を撃たないで」
ソフィアは待っていたガルシア捜査官(キングスレー・ベン・アディール)に全て話す。
疑いの晴れたマイケルのもとには、愛する妻と息子が詰め寄った。
実は、マーフィーと共犯の女に目をつけていたというホーソーン警部(サム・ニール )は、
「君のような警官が懐かしい」と告げた。
グウェンは、恋人から指示された偽のIDをゴミ箱に捨てた。
彼に振られ独り身となったエヴァを口説くキザ車掌。
トニーは記者に「マイケルは勇者とかけ!書いたか?」とインタビューを受ける。
 後日、
ジョアンナは列車に乗っていた。
向かいの席に座る男性、マイケルである。
「あなたに何ができるの?」問うジョアンナに
警官の身分証を見せるマイケル。









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