「神様メール」 鑑賞38
「神様メール」観ました。
これは面白いアイデア。
こういう手があったかとうならせる。
人間をつくった神はベルギーのアパートに暮らしていた。
普通のおじさんおばさん、そして二人の子供。
その一人はイエス・キリストで幼い妹はエアという。
神様(ブノワ・ポールヴルド)はパソコンで適当に事故や災害を起こし、
人々を嘲笑ってる男。そして家族にも小うるさく独裁的。
女神(ヨランド・モロー)はそれに文句も言わず、TVの野球観戦と刺繍で
おとなしく従っている。
10歳のエア(ピリ・グロワーヌ)はそんな父親に辟易し、腹いせに
あるとき父の大事なパソコンを操作し、全世界の人々に余命を知らせてしまう。
いい加減な父親の支配下で生きるのではなく、
好きに生きて欲しいと思ったからだ。
ところが、メールでそれを受け取った人々は今までの人生観を一変することになる。
・余命を知って、つまらぬ会社員を辞め、鳥を追って旅立つ人。
・偽りの人生を送る自称殺し屋は、美女を狙撃し恋をする。
・その美女は男たちの視線を浴びてはいるが、片腕がないことで孤独。
・余命を知った中年男はセックス依存症のため全財産を使うことにする。
・満たされない生活の主婦は動物園のゴリラとの愛を願う。
・病気がちの少年は女の子になる決意をする。
そんな悩める人を救い、新しい使徒にするべく
エアは家出をし、人間界に出て”新・新約聖書”を書こうとする。
そのことで新しい奇跡が起こることを願っている。
原題はこの「新・新約聖書」になってる。
邦題の「神様メール」も可愛くてなかなかあってるね。
ユニークでおもしろい。
こういう発想はなかったな。
それに画面がポップでおしゃれで可愛い。
ちょっと「アメリ」を思い起こすようなおとぎ話的構成だ。
画面構成もユニークで、なんだか「7人の侍」のようでもある。
エアのいたずらでパニクったのは神様も同じ。
「PCを直せ!」
しかしこんな旧式のPC今でも使ってるのがおかしい。
もし壊れたら神様はどうするつもりなんだろう?
そんな些細なことはこっちにおいての展開がおもしろい。
神様はエアを探して
人間界に出ていくが、風貌からして怪しいから、ひとり散々な目にあう。
いままで神様をこんなふうに描いたことはない。
こういう発想ができるなんて凄すぎる。
神はいなくなった部屋では、女神が目覚める。
ここが楽しい。
やっぱり女性でないとこの世界は救えないのか。
このオチもいいなあ。
あまり知らない俳優陣だが、カトリーヌ・ドヌーブだけは別格。
なぜかゴリラとの共演が可愛い。
ホームレスがスマホを持っていないから、余命を知らないのと、
そんなことに興味がないというのもミソ。
この男とエアの会話は”JC=イエスキリスト”だが
ジャン・クロード・ヴァン・ダムのこという噛み合わない会話もおかしい。
余命が十分あると知ったおバカはおバカ行為に走るにはどこでも同じ。
自殺行為をするが、運良く助かっている。しかし・・・

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