「ザ・ブリザード」 鑑賞18
「ザ・ブリザード」を新宿ピカデリーで観る。
シネコンはこれを3Dでしかやっていないから困る。
たしかに大波のシーンは迫力だろうが、そこだけであまり3D意味はない。
同じザのつく「ザ・ウオーク」みたいな効果は思えないと思い
新宿に出た際に新ピカで2D版を観る。
ううむ、なかなかいいがいまひとつ遭難の凄さが盛り上がらない。
なぜかと思ったら、この作品はディズニーだった。
オープニングでセピア色のシンデレラ城が出てきたから驚いた。
一瞬映画を間違えたかと焦る。
邦題は「ザ・ブリザード」と直接的だが、原題は「THE FINEST HOURS」で「素晴らしい日」ということ。
この話は64年前に実際にあった遭難救助の話で、アメリカでは有名なもののよう。
それであえて海難と言わなくてもわかるものなんだろうね。
それにしてもブリザードは地上の吹雪のイメージで、海のそれもブリザードでいいのだろうか。
1952年2月18日未明、超大型ブリザードが大西洋沖を航行中の大型タンカー、
ペンドルトン号を襲った。
大きくうねる波にタンカーは真っ二つになり、船首は沈没。
船尾の機関室部分だけ漂流、そこには30人以上の船員がいた。
船長がいない今、頼りになるのは一等機関士レイモンド・シーバート(ケイシー・アフレック)だけ。
彼の機転でなんとか沈没を免れているが、持っても数時間。
無線もない船には救助を伝えることもできない。
警笛だけが頼り。
その警笛を沿岸の住民が聞き、船影も見る。
同じ頃、沿岸警備隊チャタム支局にタンカー遭難の連絡が入る。
しかしそれは支局から遠くて、他の支局からの救助艇が向かう。
この日のブリザードで2つのタンカーが遭難していたのだった。
このため、チャタム支局はペンベルトン号の救助に向かうことになるが
この嵐では出動は危険すぎる。
実際、他局の救助艇は引き返していた。
そんななか、新任の局長(エリック・バナ)は一等水兵バーニー(クリス・パイン)に
出動を命じ、3人の仲間と向かう。
バーニーには婚約者がいるが、危険な仕事ゆえ出動も伝えないで出る。
この町の沿岸には砂州という危険な海域があった。
ここに大波がくると、巨大な波に化ける。
そこを抜けないとタンカーに近づけない。
このシーンがすごい。
先の「Xミッション」の大波以上の20mもの巨大な嵐波が襲う。
3・11の津波も思わせる。
船は波に真っ直ぐ進めば安全ということをしっかり描く。
ここを抜けていくが、大波でコンパスも失って目標を失う。
その目的のタンカーには32人もの船員がいる。
しかし、万一見つけても、この小型ボートの定員は12人。
合計36人。どうやっても計算が合いません。
とまあ、無茶な救助を描くが、なにか後半の救助が緊迫感がない。
ディズニーだから悲惨なシーンは描けないのがネックだ。
そうでなければ、もっとすざましいシーンになって迫力のある作品になった。
ここが映画的におしいな。
クリス・パインが船長になっているから
「ST」エンタープライズのカーク船長のように思え安心感がある。
でも彼は心に傷を負っているような感じだが映画の中ではよく分からない。
どうも過去に救助で失敗をしており、トラウマもあるようだ。
この辺りをもう少し書き込めば、バーニーの活躍に感動できる。
「ST」とは違って地味なキャラが好感を持てる。
エリック・バナもいつもなら頼りになる男だが、今回はやや頼りない。
こういうキャラもいいね。
バーニーの婚約者ホリディ・グレインジャーはやや魅力ない。
一番光っていたのがケイシー・アフレックだ。
地味な船員ながら優れたスキルでみんなを救うとこなど、プロの意気込みが見える。
こういうプロはどんな世界でも出しゃばらずにいるものだ。
大嵐の後にもかかわらず、海がが凪いでるのは妙だった。

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