マッチポイント
久しぶりで銀座に行き、シネスイッチで「マッチポイント」を観る。
結構人気で年配も多い、まあ、シニア割引が定着したせいか、「シニアです」といってチケットを買う人が目立つ。夫婦50割引は年齢の証明が要るが、シニアに関しては、それはないようだ。たしかに自分は60以上ではない、という人はシニアといいたくないだろうし、係りもほんとにシニア?とは聞きにくいだろう。だいたい外見でシニアに見えるから、特にうるさくはいわないようだ。久しぶりでシネマポイントカードを手に入れた。
Uアレンがイギリスに渡って撮った初めての作品だが、NYのに比べ、うんとエレガントになっている。オープニングのモノクロタイトル周りは変わらないが、画面はテニスのボールで始まる。タイトルの「マッチポイント」がきわどい運を象徴させる。名門テニスコートで始まると、いかにもイギリスを感じさせてくれる。その後ロンドンブリッジやビッグベンなど、やや観光的なシーンが多くなるのはおのぼりさん的の愛嬌か。
人生は「運」というテーマだが、洗練された演出と意外な進展でサスペンスが盛り上がっていく。物語はありふれた三角関係だが、Uアレンにかかるとおしゃれになる。ヒッチコックを髣髴させるシーンもあり、オチもさすが。やはりと思わせ、そうくるか。
ラスト近く、小さな指輪を印象的に見せることで、オープニングに回避させ、この作品のテーマを再認識させる。にくい演出だ。
「MI3」でややTクルーズに隠れていたJリースマイヤーズが若いころのUアレンを思わせる狼狽ぶりでいい感じ。どうかするとUマクレガーやKサザーランドに似ている。Sヨハンソンはそのマクレガーとの「アイランド」ではお人形さんだったが、「理想の女」あたりからうまくなってきた。今回も後半は女の執念が出ている演技はうまい。
俳優をほとんどイギリス人にしたことで、NYとは違った雰囲気に成功している。「僕のNYライフ」でアメリカと決別した感のあるアレンだが、次回の作品「スクープ」も楽しみである。

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