「アンチグラビティ」

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「アンチグラビティ」
おもしろい。
またまたロシアのSF作品といいうことで期待大。
それも「Tー34」のスタッフが作ったというから
見逃せない。
「アンチグラビティ」というから
「ゼログラビティ」のような
宇宙空間無重力を思い起こさせる。
前宣では宇宙ではなく、
ノーランの「インセプション」のよう。
たしかにそうだった。
あの映画の天地逆転現象が起こってる。
「ドクターストレンジ」でもこれが起こった。
「インセプション」のように脳内の世界だった。
脳内なら自由な発想で映像化ができて、
まさに映画でしか描けない世界になる。
それが最近エンタメ化してるロシア映画で描かれる。
「インセプション」を観てるから、さほどの驚きはないが
それとは違う、見たことのない世界はすばらしい。
「インセプション」はイマジネーションだったが
これは”昏睡”の世界。
邦題は「アンチグラビティ」
原題は『Coma』で、意味は”昏睡”ということ。
脳内なので自由な世界になっている。
網の目になってる道路などは、
脳内シナプスのよう。よじれたような世界は驚き。
エッシャーの絵のような位置関係が随所にある。
でも、そのうち普通の位置関係になってるのはおしいかな。
最後までこの位置関係を意識してアクションと
もっと戦いの場面があれば盛り上がった。
ぬめぬめした怪物が出てくる。
リーバーと呼んでいるが、死神らしい。
どうやら昏睡状態の人間を本当の死に
至らしめるものらしい。
昏睡はその一歩手前なので、そういうことだ。
もひとつ、襲ってくる人間がいたのだが
そいつらの正体ははっきりしないのがもどかしい。
死神の遣いなのだろうか。
とにかく三途の川の手前にいるから、
一歩間違えばあの世になる。
日本ならこの世界観はどうなるのだろう。
まさか丹波哲郎のお笑い冥界世界ではないと思うが。
それにしても制作費400万ドル程度の映画らしいが
ここまでスケールの大きい世界を描くロシアはすごい。
予算的に制約はあっただろうが、ここまで作るのはすごい。
この見たことのない世界は一見の価値あり。
後半まで、なぜこの世界にいるのかわからなかったが
意外に下世話な世界になってるのはロシアでも同じ。
たしかに宗教観はありえるね。
リーダーらしいヤン(コンスタンチン・ラブロネンコ)は
「ワールドエンド」にも軍曹として出ていた人物。
この人が出ると画面が締まる。
オチがややあっさりなのは惜しいが
こいいう新しい世界を描く積極的なロシア映画は楽しい。






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あらすじネタバレ



















男が交通事故に遭う。
目覚めると周りの景色が妙なことになっている。
建物も壁もところどころ剥がれたり繋がったりしている。
さらに風景が重力に逆らったような変形をしている。
そんなとき、3人の人物が逃げろ、といって手を引っ張る。
道路もビルも完全に歪んでいるし
網の目のようになった道路が空中を走っている。
そこに巨大な黒い怪物のようなものが襲ってくる。
男たちはそいつをリーバと呼ぶ。
男たちの中には女性もいる。
一人がグラネードを持ってリーブに向かい爆発する。
その間を縫って草むらの中にあるボロバスに着く。
そこに入ると、とあるコロニーにいた。
 そこにはリーダーらしき男がおり、ヤンと名乗る。
男を助けたのはファントムとフライという女性だった。
男は記憶がなくなっており、
自分の仕事が建築士ということしか覚えていない。
ヤンによると、ここは脳内の世界だという。
「夢なのか?」
「ここは昏睡状態の脳内の世界」
男と同じく、彼らもまた現実世界では昏睡状態だというのだ。
この世界の時間の流れは現実世界の100倍遅く、
昏睡状態から目覚めるまで抜け出せない。
さらに、“死神(リーパー)”と呼ばれる怪物が彼らを襲う。
それに食われると本当に死んでしまう。
いつか目覚める事を信じて、永遠に近い時間をリーパーと
戦い続けなければならなかった。
しかし、どこかにリーバに見つからない地があり、
ヤンによれば、それは”島”という。
それが作れるのは君だ。
多くの人は何かの能力を持っているが
男は何も持っていないと思う。
それを確かめるように、ファントムが手荒な歓迎をするが
全く目覚めない。
だが、一瞬だけバリアなようなものが現れる。
それに気づいたのはフライだった。
眠ると、車の事故を思い出す。
運転をしていたのは見覚えのある女性だった。
目覚めた部屋には横転した車があった。
夜中に、何かの能力を試しているとフライが話しかける。
ファントムの女だと思ったが、そうではないという。
彼女とは以前あった気もする。
思わず口づけをする。
翌朝、島を探しに行くことになる。
リーバーが襲ってこない地帯を歩くと潜水艦がある。
そこから魚雷を運び出す。
しかしリーバが現れる。
そのとき男はバリアを作って防ぐ。
さらに天井の道路から敵に銃撃される。
そこにリーバーもあらわれる。
なんと、ファントムが怪我をしたとき
リーバーが乗り移っていたのだった。
必死に逃げる仲間たちが次々リーバーに襲われる。
そのとき、男の能力が本格的に目覚め、
壁を作ったり橋をかけたりできるようになっていた。
島があるという港に着く。
男はそこに街を作り上げる。
イマジネーションで建物を作り上げた。
永遠の命と都を手にいれたと喜ぶヤン。
何かがおかしいと、フライと逃げ出す。
記憶の片隅にあったルクソール神殿に着くと、
そこが昏睡から覚める地だった。
 交通事故の前、
男(ビクトル)は恋人(フライ)と
車でとある建物に向かっていた。
ビクトルの建築デザインは斬新すぎ、
どこも採用してくれなかったが
ある新興宗教が採用してくれた。
そのプレゼンに向かうところだった。
教祖はビクトルのデザインを気に入ったようだが
怪しげな宗教のため断る。
帰るとき、トラックにぶつかり
二人とも昏睡状態になったのだった。
気がつくと、何人かの人がベッドに横たわっていた。
隣には恋人もいた。
教祖はヤンだった。
彼がこの昏睡状態の世界を構築していたのだった。
この装置の開発のため、新教宗教を作って資金を調達ていた。
そして理想の島を作るためにビクトルを呼んだのだった。
 再び昏睡の世界に行く。
自分の正体が分かったことで、フライを守るビクトル。
昏睡から覚める地に来たとき、ヤンが来る。
ところが現れたリーバーにより食われる。
なぜかリーバーは男を覗き込む。
それはファントムの顔だった。
目覚めたビクトルは、フライを起こして逃げ出す。


監督:ニキータ・アルグノフ

ビクトル(リナール・ムハメトモフ)
フライ(リュボフ・アクショノワ)
ファントム(アントン・パムプシニ)
ヤン(コンスタンチン・ラブロネンコ)
アストロノーマ(ミロス・ビコビック)
タンク(ヴィレン・ハビチョフ)
グノム(ロスチフラス・ガルビス)



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