「ラン・スルー・ザ・ナイト」2016

ランスル0ーザナイト.jpg


「ラン・スルー・ザ・ナイト」
ロシアのサスペンスもの。
最近ロシア映画が面白いので、これも気になった。
「ラン・スルー・ザ・ナイト」という邦題は
リーアム・ニーソンの「ラン・オールナイト」に似て
アクションものっぽいが
絵画がテーマになっているおもしろいもの。
原題は「Chistoe Iskusstvo」といい、”純粋な絵画”の意味らしい。
ロシア絵画はあまり接したことがない。
プーシキン美術館の重厚なイメージかな。
ところが主人公の恋人アンドレイ(ピョートル・フョードロフ)の
描く絵は抽象画だった。
カラフルでなかなかいい感じの絵。
ところがしょっぱなから殺されてしまう。
キーになる絵はどこにでもあるかのような古いタッチの絵だった。
19世紀のヨーロッパ風景画のよう。
このギャップが興味を引く。
ロシアらしくないモダンな部屋に住んでいるが
学生と言っていた。
学生画家の身分でこんな部屋に住めるのか?
そのことは後半でわかってくる。
その恋人になるのが主人公の
アレクサンドラ(アンナ・チポフスカヤ)
カメラマンらしいが、むちゃキレイでスタイルのいい美人。
ロシア人らしからぬヨーロッパ系の美形だ。
家ではシャツ一枚で過ごすあたりも見もの。
当然ヌードもある。
絵画鑑賞の際に、こういうナンパ方法もありだなと思う。
そんな羨ましい彼氏だが、すぐに殺される。
なにせ遺体で登場する。
何がどうなってるかわからないままアレクサンドラが逃げる。
元編集で今カメラマンということで
人を観察する能力があり、チラと見た殺し屋を察知する。
それでずっと逃げることになる。
なぜ自分が狙われるのかわからない、というのは怖い。
なんとかそれを知ろうとするが、接するたびに死人が出る。
後半までよくわからない構成がいい。
だが、この殺し屋の正体がいまいちわからない。
どうして上司がほんの些細なことでわかるのかも疑問。
そんな細かなことは大味なロシア映画にいってはいけない。
絵画の秘密が絡んでいくのがなかなか見せる。
やや緊張感に欠けるが、
ロシアのサスペンスが味わえるだけでもいい。






ランスルー.jpgラン.jpg

あらすじネタバレ

























モスクワ
オークション会場、
19世紀のデンマーク人画家、E・ペーターセンの風景画が
5000ユーロで落札された。
会場の男たちは、大金をはたいて駄作を購入した男を、
冷めた目で見ていた。
 女性カメラマンのアレクサンドラはタクシーの中で
カーラジオから流れる、モスクワを訪問中のアメリカ大統領に、
100万ドルの絵画が贈られた、というニュースを聴く。
その絵は19世紀のロシア人画家シーシキンの風景画という。
アレクサンドラはアンドレイにスマホを掛けるが出ない。
アパート近くの細い道で反対側から車がきたため
タクシーが行けない、アレクサンドラはそこで降りる。
そのとき、車中の金髪の男を何気なく見る。
アンドレイの家は玄関の鍵が開いていた。
そして、頭を撃たれたアンドレイが座っていた。 
 アレクサンドラは警察から取り調べを受けていた。
アンドレとは半年前に美術館で知り合い、
意気投合して近く同棲を始めるところだった。
アンドレイは美大の大学院生ながら画家だった。
アレクサンドラは不審な車のことも話す。
そのとき、アレクサンドラは窓の下に
刑事と不審な車に乗っていた男がいるのを見て
慌てて部屋を逃げ出した。
男が後を追ってきたたが、寸然で地下鉄に逃げ込む。
自宅にいると、誰かがドアの鍵を開けようとしていた。
逃げ出すと、スマホに電話がかかってきた。
「サーシャのことを助けたい」
怖くなってスマホを捨て逃げる。
アレクサンドラはアンドレイの友人ミーシャに助けを求める。
アレクサンドラは指名手配されていた。
ミーシャはアンドレイのことをよく知っていた。
アンドレイは抽象画に興味を持っており、
ある画廊のオーナーが、アンドレイの絵を売り始めた。
それからアンドレイは何かが変わってしまったという。
アレクサンドラはアンドレイの家に戻り、絵画を写真に収める。
プリントアウトしたのをカフェでその絵を並び替えると、
一枚の大きな絵になった。
それはQRコードに似ていた。
読み取ると、風景画がたくさん出てきた。
捜査官達はIPアドレスからアレクサンドラの居場所を割り出す。
アレクサンドラは絵画の写真を、大学の恩師に見せに行く。
恩師は絵画を見て、19世紀のありきたりな作品だという。
その中の1つに、E・ペーターセンのものもあった。
 アレクサンドラは関係を断絶していたタマラの家を訪ねた。
友人記録がないので、追手に見つからないためだった。
不機嫌な態度だったが、愛する人が
突然殺されてしまったことを語ると、同情する。
翌日、アレクサンドラはアンドレイの仕事仲間友人
ズーエフに会いに行く。
バーにいたズーエフは怯えた様子だった。
一緒に修復の仕事をしていただけだというが、
それで大金が入るとは思えない。
怒ったズーエフに追い出返されるが、
そのときカウンターに、あの男がいるのを見る。
急いで隠れると、殺し屋の男は奥に進みズーエフを殺す。
アレクサンドラはアンドレイに、
フィリポヴィッチ教授を紹介された日のことを思い出した。
大学で生徒の振りをし、別荘の住所を教えてもらった。
別荘ではフィリポヴィッチ教授の首吊り死体があった。
アレクサンドラは警察に通報し逃げる。
そんなとき、美術商であり画廊のオーナーでもある、
アレクサンドル・コワリョフが交通事故で死亡したニュースが流れる。
 アレクサンドラはコワリョフのサイトにあった絵画と、
アンドレイのファイルにあった写真を見比べ、似ていることに気づく。
国立トレチャコフ美術館の主任学芸員クリストフォロフ博士に会いに行く。
博士はコワリョフの絵画コレクション写真にある、絵を見て呆然とする。
「これは贋作だ」
その絵は、連邦政府が購入し、アメリカ大統領に贈ったものだった。
メトロポリタン美術館に到着すれば、
ロシアが贋作を贈ったと世界中に知れ渡ることになる。
アレクサンドラはミーシャに、アンドレイはフィリポヴィッチの後援で
コワリョフの下で働いていた。
ヨーロッパの安い絵画に手を加え、ロシアの作品と偽って販売していた。
売上総額は1000万ドルもあった。
フィリポヴィッチは旧知の所定鑑定人である
クリストフォロフ博士をうまく利用していた。
アレクサンドラはタマラから電話を受けるが、様子が変。
「逃げて」
その直後、タマラが射殺される音を聞いた。
アレクサンドラは恐怖に怯えながらも必死に逃げる。
駅でミーシャに会うが、二人とも捜査官に捕まる。
アレクサンドラを追っていたのは、
ロシア連邦保安庁のヴォルコフ中佐だった。
以前、アレクサンドラのスマホに電話をしたのもヴァルコフ中佐だった。
アレクサンドラは自分が知っている情報を全て話すと
護衛付きで自宅に帰ることになった。
ミーシャも解放された。
しかし、自宅にはあの男が侵入。
男はヴァルコフの部下のマシュコフ少佐だった。
護衛を殺しアレクサンドラに迫る。
アレクサンドラは熱湯のやかんを投げつけて抵抗、
落とした銃で男を撃つ。
そこにミーシャが現れる。
マシュコフにとどめを刺し、アレクサンドラに銃を向け話す。
全てミーシャが仕組んだことだった。
贋作が連邦政府からアメリカに渡ったことで全てが狂ってしまった。
そのとき銃声がしてミーシャが倒れる。
そこにいたのはヴァルコフだった。
マシュコフの応答を不審に思ったため、やってきたのだった。
アレクサンドラが車に乗り込むと、ラジオが流れていた。
連邦政府がアメリカ大統領に贈った絵画が
何者かに盗まれたというニュースだった。
前日、
アンドレイの絵の前で裸の二人が抱き合っていた。



監督レナト・ダブレトヤロフ

アレクサンドラ(アンナ・チポフスカヤ)
アンドレイ(ピョートル・フョードロフ)
ヴォルコフ中佐(コンスタンティン・ユシュケヴィッチ)
ミーシャ (イリヤ・ルビモフ)
タマラ (イフゲニア・マラフーヴァ)
ズーエフ (アレクサンドル・ヤツェンコ)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント