「悪人伝」

悪人0伝.jpg

「悪人伝」
これはおもしろい。
またまたやってくれました韓国映画。
韓国映画にハズレはない。
ポスターがヤクザのおっさんの顔で
「悪人伝」とくれば、
なにやら北野武の「アウトレイジ」みたいに思う。
ところがところがぜんぜん違う意表をついた内容。
こういうのがあったのかとうれしくなる。
原題は「The Gangster、The Cop、The Devil」
つまり「ヤクザx刑事x悪魔」ということで
それぞれ独立して話があるようなものを一緒にした3WAYマッチ。
この組み合わせはおどろき。
韓国映画には08年「グッドxバッドxウイアード」というのがあって
善人と悪人と変人の三者がお宝をめぐる西部劇アクションだった。
そんな楽しい下地があるから、こういう独自な面白い作品ができる。
また香港傑作「インファナルアフエア」にもどこか似る。
ヤクザが出てくるので当然暴力シーンもある。
さらには悪魔もいるから残酷シーンもある。
この男は最近多い通り魔殺人鬼。
誰でもいいから殺したかったという一連の異常者。
それがこともあろうに、ヤクザの親分に
手をかけたからえらいことになる。
しかし、誰でもいいのにごつい組長に向かうのだから
この異常者は異常だ。
ありえない世界を本当のように描くのが映画の醍醐味。
そのことがわかってる韓国映画は金を払える価値がある。
ごっつい主演のヤクザはどこかで見た顔と思ったら
なんと「新感染ファイナルエクスプレス」の
ごんぶとおっさんのマ・ドンソクだった。
この特徴あるど迫力の顔で有名になり
今度はハリウッドにも進出し、「ジ・エターナル」で
マーベルの一員にもなるという。
タフで重量感のあるマ・ドンソクが主人公のヤクザにぴったりだ。
非道ながらどこかに愛嬌があるところなどいい人が出る。
少女に傘を差し出すところなど、人柄が出てる。
これは魅力的な俳優だと思う。
対する、刑事にはキム・ムヨル。
乱暴で制御不能の刑事を好演してるが、
ややお笑い系顏で線が細いのが説得力ない。
そして不気味なシリアルキラーにはキム・ソンギュが演じてる。
韓国の人はキムが多いのでこんがらがる。
かなりのイケメンだが、怖い殺人鬼はこういう人が似合う。
痛みを感じないような顔も異常者らしくていい。
でも最後の最後まで顔は出さないほうがよかったな。
とにかく110分ながら、うまい編集と演出でワクワクさせてくれる。
もっと長い時間でもよかったかもと思わせる。
そう思ったら、なんとシルヴェスター・スタローンが
気に入って、版権を獲ったようで
近くハリウッドでリメイクするらしい。
そうするとマフィアのボスを自分で演じるのか?
情報ではマ・ドンソクが同じ役をやるらしいとか。







悪人.jpg
悪人伝.jpg

あらすじネタバレ

































2015年
ある夜、白いセダンが追突する。
そして追突された男をナイフでメッタ刺しして殺す。
 チョン・テソク刑事は同僚とパトロールしている。
今、各地で刃物で刺し殺される猟奇殺人が連発しており、
チョン刑事は一連の犯行は同一犯によるものと睨んでいた。
荒くれ者のチョン刑事は今日もヤクザの店に乗り込む。
一応警察官だがヤクザも一目おく存在。
そこに事件が発生したという知らせを受け殺害現場へ。
黒い車の中に背後から襲われ血だらけの男がいる。
車体後部に追突の後を見つけたため写真を撮る。
 一方、この街を牛耳るヤクザの組長チャン・ドンスは、
サンドバッグを叩いているが、なかには血まみれ男がいた。
抗争相手サンドの事務所に話をしに行く。
部下にソバを投げつけられたため、
サンドの部下の歯を抜くという暴挙をする。
その夜はひとりで車を運転して帰ることにした。
その途中、白い車に追突される。
ドンスは車を降りて相手と話すが、いいから去れという。
そして後ろを向いた瞬間に刃物で襲われる。
あの男だった。
ドンスはすぐに応戦し、刃物を素手掴みで反撃をし、
男をボンネットに投げ飛ばし、ナイフを奪って刺し返す。
男は車に逃げ込みドンスを跳ね飛ばし逃げていく。
病院に運び込まれたドンスは緊急手術を受け、
なんとか一命をとりとめる。
親分が刺されたということで、ヤクザ同士の小競り合いが起こる。
意識不明から目覚めたドンスは部下に
「あれはヤクザじゃない」という。
病室にチョン刑事がやってくる。
ドンスは「つまづいて怪我した」という。
「ヤクザは転んだだけで穴が開くのか?」
ドンスの車を調べると、車体後方に同じ傷があった。
チョン刑事は連続殺人事件だと上司に言うが、受け付けない。
警察上層部はドンスの息がかかっていたのだった。
驚異的に回復したドンスは部下に犯人の似顔絵を描かせる。
「こいつを探せ」
ドンスは犯人の車とナイフを見つけたことで
チョン刑事に協力を持ち掛けてくる。
二人は手を組む条件として
「殺人犯の身柄は最初に殺人犯を見つけた者のものとする」
その裏でドンスは手下に殺人犯のナイフを使って
サンドを殺すよう指示をする。
通夜の席でドンスは客の中に見かけない顔を見る。
その男は、喪主のそばに行きメモを渡す。
そこにはドンスがサンドを殺したと書いてあった。
激化するヤクザたち。
ドンスとチャンが車を調べている時に
サンドの部下たちが襲ってくる。
多勢の無勢だがなんとか相手を叩きのめす。
そのときチャンは相手を殺してしまう。
動揺するチャンを納めるドンス。
手打ちをしようと幹部たちと食事をする。
そこにチョン刑事から連絡が来る。
 連続殺人事件は警察のなかで捜査網を作ったため
チョンは別の誘拐事件の捜査担当となってしまった。
ところが事件の捜査をしていく中で、
偶然にも殺人犯らしき男を見つける。
さらに、車の中に残っていた血と飲んだ瓶の口から
アン検察官に頼んで調べたDNAが一致した。
その男の部屋で、男の写真を見つけると。
ドンスが描いた似顔絵とそっくりだった。
チョン刑事はこのことをドンスに報告。
事件の真相が分かったことで
ヤクザと刑事がタッグを組むことになった。
男の写真を全員に配り、ソウル郊外の安宿や
カラオケなどをしらみつぶしに探し始める。
その情報は逐一チョン刑事たちに集められていた。
ある日、雨のバス停で少女に傘をあげたドンス。
それをからかうチョン。
バスを見送る二人だったが、その窓に男がいた。
だが二人は気付かない。
その夜、ヤクザと刑事らの不思議な宴会が行われていた。
そこで、あの傘の少女が殺されたというニュースを知る。
「男を捕まえろ!」
ヤクザと刑事の徹底した捜査網で
ある店に、その男がいたことを突き止める。
待ち伏せをするが感づかれてしまう。
車で逃走する男を追うドンスとチョン刑事。
追い詰めるが、部下を殺されるドンス。
そしてカラオケ店でついに捕まえる。
殴り倒しひきずり出しアジトに戻りリンチをする。
しかし男は痛みを感じないようなそぶりをする。
山刀で切り刻もうとした時、車が突進。
チョン刑事がドンスを跳ね飛ばし、男を逮捕する。
殺人犯の正体はカン・スンホという男だった。
チョン刑事は犯人逮捕で昇進する。
 裁判になるが、証拠がないという事で死刑判決にはできない。
しかし、そこにドンスが参考人としてやってくる。
「ヤクザは襲った相手を忘れない」
ドンスを襲った際に負った傷を見せ、男にも傷があると証言。
さらには男が書いたメモを証拠品として提出。
これが証拠となって、男は死刑判決を受ける。
韓国では死刑制度はなく、死刑にはならないことを男は知っている。
 ドンスはチョン刑事とある約束をしていた。
それは自首をすること。
ドンスの条件は、男と同じ刑務所に入ること。
刑務所では多くの囚人がドンスを歓迎していた。
そこにあの男もいた。
ニヤリとするドンス。
ギクリとする男。
男がシャワーを浴びていると、背後でロープを
持っているドンスの姿があった。
「殺人犯の身柄は、最初に殺人犯を見つけた者のものとする」
という約束は生きていた。



監督:イ・ウオンテ

チャン・ドンス(マ・ドンソク)
チョン・テソク刑事(キム・ムヨル)
殺人鬼(キム・ソンギュ)
アン検死官(ユ・スンモク)
バエ・ソンホ(キム・ユンソン)



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント