「1917」

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「1917」
日比谷で観る。
噂にたがわず、すごい。
本当に冒頭からノーカットの画面だった。
カメラは主人公のウイル(ジョージ・マッケイ)と
トム(ディーン=チャールズ・チャップマン)に
ずーっとついて回るから
彼らと一緒に最前線を進むような緊張感になる。
それが2時間続くのでかなりしんどいがおもしろい。
ほんとどうやって撮ったんだろうと、ずーと見つめるがわからない。
解説によれば、それぞれのカットは長くても10分程度らしいが
それらの細かいカットを、CGとVFXでうまくつなぎ合わせたらしい。
撮影場所も違うらしいので、それもうまく処理してる。
そういう隠れたところにCG技術をつかうのが素晴らしい。
なにも空想の世界やとんでもシーンを描くのがCGやVFXではない
見えないところにうまく使ってこそ、現代の映画と言える。
ノーカットといえばブライアン・デパルマや
タルコフスキーが有名で、本当に一発で描いてる。
「1917」は最初から最後までノーカットになっている。
人工的とはいえ、この驚きの技術はすごい。
まったくつなぎ目はわからない。
計算された構図で、カメラもタイムプラスよろしく動く。
たしかにカメラは固定式で、あまりぶれるシーンはない。
驚くのが空のシーン。
CGで飛行機などは描かれているようだが、バックの空は本物。
どうやらあえて曇りのシーンで撮っているようだ。
これなら少しずれても雲の濃淡でごまかせる。
とかどうかしらないが、日差しがあると影の調整が難しいはず。
夜のシーンも、照明弾の明かりでうまく描く。
これも計算された照明効果らしい。
ともかく全編驚異の映像で圧倒され、この緊張感に没頭できる。
1600人の命を救うため、一晩かけ必死で走る姿が感動的。
これは監督の祖父から聞いた話からインスパイアしたものらしいが
ただ伝令を伝えるだけの話が、ここまでスリリングになるのはすごい。
最後の姿は達成感が湧き出るようだ。
なにか大きな仕事を成し遂げた時のような高揚感がある。
ただ思ったよりも戦闘シーンが少なく、やや物足りない。
どうせなら弾の抜けてくような効果も欲しかった。
IMAXで観ればかなりの効果かもしれないが、2Dでの鑑賞だった。
ウイル役のジョージ・マッケイは「私は生けていける」など
時々見かける個性的な顔なので有名だが
そこまでメジャーではない。
その若者に対し、所々にちらりとコリン・ファースや
ベネディクト・カンバーバッチ、マーク・ストロングなど
大御所がでてくるのがいい。
これで画面が引き締まる。
ここも計算された演出だ。
さすがサム・メンデス。





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あらすじネタバレ

















1917年4月6日、
第一次世界大戦中のヨーロッパ。
西部戦線ではドイツ軍は後退していた。
しかし、その行動は罠で、イギリス・フランス連合軍を
おびき寄せる作戦だった。
イギリス軍はその事実を航空偵察によって把握したため
最前線で進撃中のD(デヴォンシャー)連隊の
マッケンジー大尉に伝えねばならない。
しかし、ドイツ軍が電線を切ったため連絡ができない。
そこで、エリンモア将軍は2人の若い兵士トムとウィルを呼び出し、
「D連隊に行って、総攻撃するなと伝えよ」と手紙を託す。
D連隊には約1,600名の兵がおり、その中にはトムの兄ジョセフもいた。
そこへ行くにはドイツ軍の陣地を抜けなければいけないが
ドイツ軍は本当に撤退しているかどうかわからない。
D連隊はクロワジルの森にいるという。
そこはエクスートという町の南東2kmにあるという。
ふたりは危険なノーマンズランド(無人地帯)に踏み出す。
上空には連合軍の偵察機が飛んでいる。
戦死者が横たわる鉄条網を抜けて泥地帯を抜けると
ドイツ軍の塹壕にたどり着く。
そこはことごとく破壊された重火器や薬莢が転がっていた。
塹壕のなかは無人で広いベッドルームもあるところだった。
缶詰も残っており手を伸ばそうとすると、トラップが仕掛けられていた。
そのときネズミが走ってきて爆薬が破裂。
ウイルは生き埋めになるが、トムにより助けられる。
外になんとか出た二人の前に民家があった。
無人の小屋の近くに1頭の牛とまだ飲むことができそうなミルクがあった。
ウィルは水筒にミルクを入れていると、
上空では連合国軍とドイツ軍の戦闘機の交戦がはじまった。
敵機が墜落して丘の向こうに墜落したかに見えたが
ウイルたちのいる小屋に突っ込んできた。
パイロットのドイツ兵を助け、解放しているとトムが刺される。
ウイルは銃で殺す。
トムは死ぬ間際に伝令の手紙と兄への言葉をいう。
悲しむウイルのそばに兵士が立っていた。
移動中のスミス大尉率いる部隊だった。
伝令の話を聞いた大尉はウィルをトラックに乗せ送ることにした。
だが橋が破壊され遠回りをするというので、ウイルは降りて先を急ぐ。
エクスートの街で敵の銃撃を受ける。
応戦してドイツ兵のスナイパーを仕留めるが、
ウイルも撃たれて階段から落ちて気絶。
気がつくと夜になっていた。
急いで伝令に走らないと間に合わない。
建物を出たウィルの目の前には、
照明弾と火災に照らされた町が浮かび上がっていた。
そこには何人かのドイツ兵がおり、必死で隠れる。
飛び込んだ小屋にはフランス人女性と赤ん坊がいた。
怪我を介抱してくれたお礼に、缶詰とミルクを渡す。
明るくなってから行くようにという彼女を振り切り
暗闇に出るが、ドイツ兵に狙われる。
崖から飛び降りると川だった。
滝つぼに落ちて溺れそうになりながら木につかまり流れていく。
川の流れが穏やかになり、花びらが舞い落ちる森の中に着く。
そこには兵士の死体が流れ着いていた。
彼らを乗り越えると、森の中から歌が聞こえてくる。
歌声は一斉攻撃前のイギリス軍D連隊からだった。
ウィルはマッケンジー大佐に伝令を渡すために、
塹壕の兵士たちを押しのけ司令部に急ぐ。
だが兵士が多くて進めないため、塹壕の外を走る。
そこには敵の攻撃が雨あられと降ってくる。
攻撃の始まった兵士とぶつかりなからも全速力で300m先に急ぐ。
マッケンジー大佐には会わせてもらえないが、強引に司令部に入る。
「何者だ?」
「第8部隊エリンモア将軍の伝令です」
マッケンジー大佐はその伝令を読んで、攻撃中止を命ずる。
「よくやった」と少佐。
ウィルは設営された医療所へいく。
そこでトムの兄、ジョセフ中尉を見つける。
ウィルはトムの戦死を知らせ、自分はトムに命を助けてもらったと告げる。
「弟が最後に君と一緒でよかった」
ウイルは木にもたれかかり、両親の写真を見て目を伏せる。


監督:サム・メンデス

ウイル(ジョージ・マッケイ)
トム(ディーン=チャールズ・チャップマン)
スミス大尉 (マーク・ストロング)
レスリー中尉 (アンドリュー・スコット)
ジョセフ中尉(リチャード・マッデン)
ラウリ (クレア・デバーク)
エリンモア将軍 (コリン・ファース)
マッケンジー大佐 (ベネディクト・カンバーバッチ)

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この記事へのコメント

2020年03月08日 08:25
私は見ているうちに、ゲーム世界にいるような気分になりました...
ドラゴン
2020年03月08日 18:14
たしかにRPGのようですした。