「ジェミニマン」

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「ジェミニマン」
なかなか見応えがある。
ひと昔のSFのようなタイトルだが、れっきとした近未来の話。
いや現在の話か。
”ジェミニ”といえば、NASAのジェミニ計画を思い出す。
アポロ計画の前の段階の宇宙開発だ。
そんなレトロな響きがあるジェミニ計画がこの映画。
ジェミニといえば、ふたご座のことを指す。
ということで、ふたご計画のようだ。
前宣でも”ウイル・スミスvsウイル・スミス”といってるから
内容はもうわかるというもの。
優れたDIAの暗殺者ヘンリー(ウイル・スミス)に対し
なぜかヘンリーとそっくりな暗殺者が襲う。
ジョン・ウーの「フェイスオフ」を彷彿させる展開だが
ここはクローン人間になる。
クローン人間の映画は多々あるが、こういう展開は新しい。
監督がアン・リーというのも驚き。
どちらかというと文芸的な作品が多いから
スピード感あるアクションはあまりなさそう。
それでも「ハルク」はそっち系か。
ただ、あれも悩み多き人間を描いていた。
そして「ブロークバック・マウンテン」でアカデミー賞をとっている。
さらに「ライフ・オブ・パイ」で驚異的なCG技術を見せつけた。
それがここに活きている。
ウイル・スミスをCGで若返らせてしまったのだ。
これには驚く。
ウイルスミスは先の「アラジン」でもCGでムキムキマンになっていたが
今回はさらに進んで、30歳も若い姿になっている。
それが全く違和感がないのだから驚き。
そしてもっとすごいのは、全く新しいデジタル技術で撮っていること。
普通の映画は24fpsというフレームで上映するが
この作品は5倍の120fpsというとんでもない映像になっているらしい。
それがどれほどすごいのかよくわからないが、超鮮明になっていることは確か。
そこにあえてCGを持ってきたのだから、実験的ということだ。
当然動きもよくなるわけで、ウイル・スミスのキレもすごかった。
うまくスタントで繋いでるのは驚異の出来。
この映像は、残念ながら日本ではいま3館ほどしか上映できないので
その世界を垣間見ることは難しい。
その中には、さいたまmovixも入るそうだ。
ここで観たわけだが、普通2Dで鑑賞した。
たしかに夏に DDシステム道入といってたが、全く無視していた。
そこまで効果のある作品をやっているとは思わなかった。
まあ、「SW」はこれで観るつもりだけどね。
その効果はともかく、内容は意外にありふれており目新しくはない。
引退を決意した暗殺者に対し、その計画が漏れるのを恐れ始末しようと
同じスキルを持つクローン暗殺者をよこした。
しかし、当人はあまり知らないようなので、
わざわざ狙う必要もなさそうに思える。
映画の後半で首謀者がいうセリフにどきりとする。
それはいまのアメリカが抱えるジレンマがあるからだ。
湾岸戦争以来、兵士の死は重大な政治問題になっている。
PDSになったり、社会に馴染めなくなるなど社会問題化してる。
無駄死にとも言われる戦争。
多額の見舞金も必要になるし、理不尽な戦争に家族が悲しむ。
それをなくすのはロボットやドローン兵器だ。
進めていけば、このクローン兵士になる。
若者の犠牲をなくすには優れたスキルのクローン兵士が有効とも言える。
そのあたりをついているのにはドキリとさせられた。


















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あらすじネタバレ

















ヘンリー・ブローガンはDIAに従事する暗殺者。
テロリストといわれるヴァレリー・ドルモフの乗った
TGVを丘から狙っていた。
ヘンリーは高速で走る列車の窓のターゲットを狙う凄腕だった。
列車内のガイドからの案内で狙いをつける。
ところが寸前で視野に少女が入ってしまった。
列車がトンネルに入る手前で引き金を引く。
翌日ガイドからヴァレリーの首に命中させるとはすごいと言われるが
頭を狙ったのに外てしまったことや、
もう少しずれていたら少女を殺していたかもしれない。
そんな衰えや自信のなさから引退を決意する。
引退を伝えるため、上司のデル・パターソンに申し出る。
そして、旧友で今はレンタルボートの経営をしているジャックにも会う。
そこで新しく入ったという受付アルバイトしている
海洋生物大学院生ダニーに鍵を借りる。
そのときヘンリーは帽子でハチをたたく。
「ハチが嫌いでね」
ジャックからヘンリーが暗殺したヴァレリーは
テロリストではなく分子生物学の科学者であったことを聞く。
さらに資料は改ざんされていることも知る。
ジャックの元からボート小屋へ帰る途中、
発信器がボートに仕込まれていたことに気づく。
ダニーにも疑いを持って尋問する。
ダニーはDIAで、引退後のヘンリーを監視していた。
すべての会話はDIAのジャネットと秘密組織GEMINIのクレイに聞かれていた。
クレイは”GEMINI計画”を隠すため暗殺隊を送り込む。
異変に気付いたヘンリーは素早い行動で暗殺部隊を倒し、
ダニーにも追っ手が来ると感じ、彼女の家に向かう。
暗殺隊から逃れボートで無人島に逃亡。
そこにヘンリーの旧友で凄腕パイロットのバロンがやってくる。
ひとまず、コロンビアのバロンの自宅で身を隠すが、
すぐに暗殺者がやってくる。
今度は一人だった。
だがヘンリーはその者と戦いを繰り広げているうちに、
その追手が顔も行動も自分に似ていることに驚く。
バイクでのカーチェイスを繰り広げ、警察に逮捕される。
ダニーとバロンのCIA扮装でヘンリーは解放される。
そして、ブダペストにいるという情報屋ユーリと会うため、
バロンが手配したプライベートジェットで向かう。
ブダペストでダニーはヘンリーの血液と追手が落とした帽子の
髪の毛をDNA鑑定にかけると、全く同一のDNAと判明。
追手はヘンリーのクローンであることがわかる。
ヘンリーはユーリと会い秘密組織GEMINIと”GEMINI計画”について聞く。
”GEMINI計画”とは1996年に世界初のクローン羊ドリーの誕生と共に
秘密裏で行われていたクローン人間製作計画だった。
そこにクローンである”ジュニア”が襲ってくる。
カタコンベで戦う中、
「お前は俺であり、ジュニアのことは自分が一番知っている、
人を殺すことに疑問を持っているだろ?」
ジュニアはヘンリーのいうことがすべて当てはまっており
自分の存在に疑問を抱くようになる。
ヘンリーが隠れ家に戻ると、ジュニアが何かを撃ち込む。
ヘンリーはアレルギーを起こす。
それはハチの毒で、ヘンリーが本当にハチアレルギーかを見るためだった。
敵はヘンリーーではなく、クレイであることを知る。
ヘンリーとジュニアたちが車で移動中、GEMINIのロケット襲撃を受ける。
逃げ遅れたバロンは爆死する。
ダニーとヘンリーは互いをカバーしながらGEMINI軍との戦いになる。
すざましい攻撃で、ダニーが右足を負傷する。
屋上で指揮していたクレイに迫るジュニア、
しかし、育ての親のクレイを撃つことを躊躇する。
「お前が俺のクローンだったらよかったのに」
そこに、超人的な動きをするフルフェイスの男が現れる。
圧倒的な身体能力で、3人でも歯が立たない。
しかしダニーがボンベを撃ったことで火災が起こり、
フルフェイス男が火だるまに。
そこに攻撃をして、ようやく倒す。
ヘルメットを取ると、なんとジュニアよりも若いクローンだった。
そのクローンはジュニアから感情や痛みまで感じなくした
正真正銘の人間兵器だった。
そこにクレイが現れ、”GEMINI計画”の真の意図を説明する。
それは、戦争で人間の代わりにクローン兵士を使うことで
若者の死は少なくなり、PTSDにかかる兵士もいなくなり
家族も悲しまなくて済む、究極の兵士ができるというものだった。
そのため、湾岸戦争で軍の中でもずば抜けて優秀だったヘンリーの
DNAからクローンを製作したのだった。
激怒したジュニアはクレイに銃を向けるが、ヘンリーが止める。
「親を殺したら一生の後悔がつきまとう」
ジュニアの持っていた銃を取り上げ、
ヘンリーが引き金を引きクレイを射殺する。
半年後、
ヘンリーはバーでデルに会う。
「GEMINIは解散になった」
大学ではヘンリーとダニーの姿がある。
ヘンリーは、バロンの葬式を済ませカリブに散骨したという。
そこにジュニアがやってくる。
ヘンリーはジュニアにIDと運転免許証を渡す。
ジュニアは20歳で”ジャクソン”という名前になっていた。
「30年後の俺はこういう風になるのか?」
「50歳でこの体とスキルは保てないぞ」
「51歳でしょ」
二人はまさに親子のように見えた。


監督:アン・リー

ヘンリー・ブローガン/ ジュニア(ウィル・スミス)
ダニー・ザカウスキー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)
クレイ・ヴァリス(クライヴ・オーウェン)
バロン(ベネディクト・ウォン)
ジャック・ウィリス(ダグラス・ホッジ)
デル(ラルフ・ブラウン)
ジャネット(リンダ・エモンド)
ユーリ(イリア・ヴォロック)
マリーノ(E・J・ボニーリャ)

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