「フッド : ザ・ビギニング」

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「フッド : ザ・ビギニング」
これはいい。
スタイリッシュなロビンフッドが蘇った。
 ロビンフッド映画は過去にも数多くあり、
古くはショーン・コネリーとヘップバーンの「ロビンとマリアン」。
91年にはケビンコスナーの「ロビン・フッド」があった。
やや線の細いコスナーだが、戦闘シーンは迫力があった。
そして2010年にはリドリー・スコットで
ラッセル・クロウ主演の「ロビン・フッド」がど迫力。
これもラツセル・クロウが40代なのにビギニングものだった。
十字軍の戦いのなかでノティンガムの領主の死に接し
代わりに故郷に剣を届けることになった。
そこから大きく運命が変わるというもの。
リドリー・スコットらしい重厚な戦闘シーンが圧巻。
「グラジエーター」を彷彿させる作品だった。
そして、またまた「ロビン・フッド」の新しいビギニングが誕生。
今回はタロン・エガートン主演なので、ぐっと若くなって
まさに新鮮なビギニングになった。
タロン・エガートンは「キングスマン」でブレイクし、
さらには今年「ロケットマン」でエルトン・ジョンを熱演し
今乗っているイギリスの新しい顔。
その勢いがこの作品でも活きている。
重厚さはないが、スピード感ある現在にふさわしい内容になっている。
13世紀初めの十字軍の頃、中世の話なのでよくわからないから
時代考証など楽しみなところも多い。
ロビンフッドといえば、ノッテンガムの義賊で
シャーウッドの森で暮らす一団だ。
そこへのプロセスがよくわかって楽しい。
恋人のマリアンとの関係もしっかり描く。
今ままでは戦いか恋愛のどちらかに重点がいき、マリアンの印象は薄い。
でもここでは最初からの出会いと、関係が丁寧に描かれる。
今回の見所は弓矢のシーン。
スローを多用して華麗な弓が描かれる。
十字軍の戦いで敵のリーダーと知り合ったロビンは
故郷ノッティンガム州長官の不正を知り、新しい政治に目覚める。
それがロビンの相棒でもあるリトル・ジョンといいうのがいいね。
ジェイミー・フォックスが似合っている。
当時は選挙などないから、力で改めるしかない。
不正がまかり通る政治を改める、というのは現代らしい見方。
アラブの春”以来、世界では改革の波が衰えない。
特に香港では中国の圧政に対し、大規模デモが起こっている。
チリでは地下鉄値上げに端を発した大規模なデモや暴動が起こっている。
そのために11月のAPECや12月のCOP25も中止になったほど。
10%の加税に日本でもデモがあってもいい。
ノッティンガムでは戦争税が市民を怒らせた。
その税が福祉な土に使われればまだいいが、
あろうことか的であるアラブに資金を流し
相手を強くすることでイギリスの十字軍を弱体化させ
国を乗っ取る協会の陰謀がわかってくる。
ロビンはその改革のリーダーに立つことになる。
覆面の由来もわかって、自分の意思とは関係なく、
しだいにリーダーになっていくのが初々しい。
このあたりの現代を映すような脚本が面白い。
ノッテンガムの長官にはベン・メンデルゾーンだった。
この人の悪人ズラはおなじみで、「ローグワン」と全く同じ。











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あらすじネタバレ



















13世紀
イングランドのノッティンガム州。
ある日、若き領主ロビン・ロクスリーは
屋敷の馬小屋に入った女泥棒を見つける。
しかし、その美貌に一目惚れし、
馬をあげるから名前を知りたいという。
彼女はマリアンと名乗る。
すぐに恋に落ちた二人は幸せな日々を送っていた。
そこに州から十字軍への徴兵の手紙が届く。
4年後のアラブ。
十字軍の兵隊として敵地で戦っているロビン。
ギズボーン率いる隊はヤキヤ(リトル・ジョン)が
指揮する敵軍に待ち伏せされる。
ジョンと一騎打ちになったロビンは斬られる寸前、
隊長のギズボーンがジョンの左手首を切り落としてロビンを救出する。
ジョンは捕らえられる。
十字軍は情報を引きだそうと捕虜を断首しようとする。
それはジョンの息子だった。
ギズボーンが首をはねるよう命じたのを見たロビンはそれを妨害する。
ロビンはジョンの鎖を切り解放する。
怒ったギズボーンは息子を断首し、ロビンに矢を撃つ。
負傷したロビンはイギリスに帰還させられる。
リトル・ジョンはロビンが乗船する船に忍び込む。
帰国したロビンは自分の屋敷に戻る。
しかし、荒れ果てた家は州に差し押さえられていた。
帰りを待つはずのマリアンもいなかった。
友人であるタック修道士を訪れたロビンは、
2年前に自分が戦地で死亡したことを知る
そして、マリアンらは炭鉱町にいると聞く。
そこでロビンはマリアンを目にするが、
政治家を目指すウィルと仲睦まじくしているところを見る。
肩を落とすロビンの前に、リトル・ジョンが姿を現わす。
思わず構えるロビンに、敵軍にロビンのような人間は居なかったという。
貧乏人が死に、金持ちだけが得をする戦争を止めるには
国を変えねばならないと説く。
 アラブを激しく批判する州長官は、ノッティンガム市民を
守る為に戦争を続行する必要があり、戦争税金を徴収すると告知する。
ウィルとマリアンは、戦費の為に全て差し出した
市民の生活は困窮していると批判する。
その時、タックは州長官に、増税に対する投票には領主である
ロビンの1票も含まれるべきだと述べる。
マリアンはロビンが生きていると知り驚く。
 ジョンはロビンに、戦費を奪い州長官を弱体させることを告げ、
お互いの復讐のために協力しようという。
ジョンはロビンに体力と弓矢の特訓を始める。
息子が使っていた布を渡しマスクにする。
早々に2人は税金を徴収する小隊を襲撃。
ロビンは何食わぬ顔で長官を訪れてその金を献金する。
ジョンは復讐心を抑え、長官に取り入ることを勧める。
ロビンは政府の動向を探れる領主会へ入り、信頼を得ていく。
また、ロビンは奪った金を市民に配り、義賊フッドの支持を集める。
その頃、ローマからフランクリン枢機卿がノッティンガムに来る。
城では盛大なパーティーが開かれた。
その中には市民も招待されて、マリアンとウイルもいた。
タックは鍵を盗み、マリアンに渡す。
マリアンは資料室へ忍び込んで経理資料を持ちだす。
ロビンは一芝居を打つ。
タックが鍵を盗んだというロビンの主張を聞き、
枢機卿は長官に殺せと命ずる。
ロビンは、死ねば殉教者になるから
教会を追放する方が苦しみだと説き、タックを救う。
ロビンは彼らが戦費をアラブに流し、強化することで
十字軍を弱体化させ、イギリスを乗っ取る計画を知る。
枢機卿はそのためにはじゃまな義賊フッドを捕らえろと命ずる。
長官はアラブから帰還したギズボーンにそれを命令する。
ギズボーン率いる政府軍は炭鉱居住区で、
市民から税金として金目の物を没収しはじめる。
抗議したマリアンは拘束され、馬車に入れられる。
そこへ駆けつけたロビンとジョンはマリアンを奪還。
マリアンはフッドがロビンだと知る。
圧倒的な兵力を率いるギズボーン。
ロビンとマリアンを逃がすため、
ジョンは一人で立ち向かうが獲らえられる。
マリアンはロビンがリーダーとして市民を率いて欲しいという。
しかし、ロビンには重すぎる。
その頃、拘束したジョンを拷問しフッドの名前を明かすよう
長官は迫まるが、ジョンは口を割らない。
 破壊された炭鉱町では、ウィルが逃げ出そうと、市民に呼び掛ける。
そこにマリアンを伴い現れたロビンは布を外して顔を見せる。
「私がフッドだ」
不正を暴き、奪われた金を一緒に取り返し、政治を変えようという
ロビンに市民は賛同する。
タックはマリアンから渡された資料を調べ、
アラブの司令官へ大金が流れていたことを突き止める。
ロビンは、皆にある計画を告げる。
資金輸送の当日。
執行官率いる資金輸送隊が市街地を進む中、
ウィルを先頭にフッドを被った市民たちが火炎瓶を片手に立ちはだかる。
兵士の後ろでは巨大な炎が上がる。
資金を乗せた荷車が停まった地下で火を焚き地面を陥没させる。
その時、ロビンは胸を矢に射られる。
介抱するマリアン。
その姿を見たウイルは動揺したことで兵士に倒される。
落ちた荷車から金を運び出す市民。
陥没した穴へ飛び込んできたギズボーンとロビンは一騎打ちになる。
以前より腕が上がったロビンの前にギズボーンは倒れる。
トドメを刺せないロビンに変わりマリアンが殴り倒す。
その頃、ジョンは食事用の椀を割って拘束を解き脱出していた。
 市民が劣勢になり次々に殺害される様子に耐えられなくなり、
ロビンは自ら捕らえられる。
長官の下で正体を暴かれ、殺されそうになる。
その時、兵士の鎧で身を隠していたジョンが他の兵士を倒し、
ロビンを助け、執行官をロープで絞首刑にする。
計画通り地下トンネルから金を運び出す市民たちとロビンは合流。
シャーウッドの森へと入っていく。
城では枢機卿が、顔にケガを負ったウィルと密会していた。
ウイルはノッティンガムの新長官に任命される。
ウイルは市民の前で、ロビンの似顔絵を掲げて指名手配者と叫ぶ。
その絵に、ロビンの放った矢が突き刺さる。


監督:オットー・バサースト

ロビン・ロクスリー(タロン・エガートン)
ヤキヤ/リトル・ジョン(ジェイミー・フォックス)
マリアン(イヴ・ヒューソン)
ノッティンガム州長官(ベン・メンデルソーン)
タック修道士(ティム・ミンチン)
枢機卿(F・マーレイ・エイブラハム)
ウイル(ジェイミー・ドーナン )

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