「ジョーカー」

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「ジョーカー」
日比谷TOHOで観る。
アチこちでやってるが、ここは日比谷のスクリーン1がいい。
ここは観やすく音響も良い。
驚きの傑作。
ラストは鳥肌が立つ。
「バットマン」の宿敵である「ジョーカー」誕生の物語。
当然、バットマンのブルース・ウエインとの関係も気になる。
それがしっかり描けてる。
「バットマン」で異様なキャラのジョーカー。
これまでもジャック・ニコルソンやヒース・レジャー、
ジャレッド・レトが演じてる。
どの俳優も個性的だ。
特に「ダークナイト」のヒース・レジャーのジョーカーは
まさに狂気のジョーカーそのものだった。
しかし、それを上回る様相なのが、ホアキン・フェニックスだ。
孤独で妄想癖のある男が、徐々に狂気へと走っていく。
精神病で、急に笑い出す病気があるらしいが
この目の笑ってない表情がすごい。
まさにピエロの本質を表している。
さらには先の「ゴールドリバー」でのやや太めの男から
ガリガリに痩せた男になっているのは驚き。
たしかに、狂気のジョーカーは太めではいけない。
どうやって減量したのか、すごい俳優だ。
アカデミー賞にもなって良い演技といえる。
この作品は、どこかの映画祭で優秀賞を取っている。
アカデミー主演賞は間違いないと思う。
孤独な男アーサーは、ピエロの派遣アルバイトをしている。
しかし運が悪く、暴行にあったりする。
さらに失職もする。
家には認知症の母親の面倒をみる優しい面もあるが
どうにも人ともコミュケーションがいまくいかない。
気になったシングルマザーと付き合うことになるが
どうもこれも妄想にすぎないようだ。
どこからどこまでが現実かよくわかない。
そして不満がたまって、ついには暴走し始める。
これはこのところ日本でも多い、引きこもり気味の男の犯罪にも似る。
孤独で不満のはけ口がないから、狂気へと走る。
アーサーもうまくいかない日々から”ジョーカー”へとエスカレートしていく。
普通なら単なる狂気の犯罪者だが、
中にはこういう人を崇拝する輩も出てくる。
その代表となったのがジョーカーだった。
ホアキン・フェニックスの異様な姿が生々しい。
次第にエスカレートしていく犯罪。
しかしそれはゴッサム・シティの現状があった。
ここはひと昔前のNYと思える。
犯罪の多い都市だったNY。
「バットマン」の架空の都市だが、
これが出てきたときは「バットマン」へと続くと嬉しくなる。
格差社会が生まれていたゴッサムシティには人々の不満がたまっていた。
それが、ジョーカーの出現で一気に爆発する。
今までのジョーカーは単なる異常愉快犯罪者と思っていたが
こういうバックボーンがあったことで納得できるようになる。
とある犯罪で、暴徒化していく街。
そこには裕福層の代表者、トーマス・ウエインもいた。
そう「バットマン」の最初で、ブルース・ウエインの目の前で
暴徒により両親を殺される。
それが、この映画で納得できる形で描かれる。
こうきたかー、鳥肌もの。
その前にウエイン家で幼いブルースとアーサーが出会うシーンも感動的。
まさにバットマンとジョーカーは因縁があった。
巧い脚本だなあ。
ジョーカー誕生も説得力がある。
ただ「バットマン」でのジョーカーは違う人物のようだ。
というのもブルース・ウエインとアーサーは年齢がずいぶん離れている。
ということは、「バットマン」のジョーカーは、アーサー崇拝者のひとりの
若者ということになるのだろうか。
それはここでは描かれないが、第二のジョーカー誕生もあっていい。
監督がトッド・フィリップだったのも驚き。
「ハングオーバー」のハチャメチャぶりから、
「アリー/スター誕生」という傑作を生み出したのだからすごい。
そのたしかな演出力が「ジョーカー」に活きている。
久しぶりに映画を見て感動した。


















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あらすじネタバレ


















ゴッサム・シティ
ピエロの派遣業で働いてるアーサー・フレック。
認知症の母を介護する傍らスタンダップコメディアンを目指しながら
アルバイトで下積みをしている。
幼い頃から障害により感情が高ぶると反射的に笑いだす障害を持っている。
市の政策で医療福祉の削減で、薬がもらえなくなり悪化する事になる。
ゴッサムシティの治安の悪さから、
仕事中に路上で不良から看板を取り上げられ、
追いかけたとき逆に暴行を受ける。
看板を失った責任で給料からの引き落としも告げられる。
哀れんだ同僚が、防犯のためと銃を渡す。
ところが、子供病院でピエロを演じている際、
腰に差していた銃を落とした事がきっかけで解雇される。
落ち込んで帰宅する途中、
地下鉄内で女性をからかっていた会社員の前で
笑いの発作を起こした為に勘違いで暴行さる。
感情が昂り銃を発砲し3人を殺害してしまう。
今までにない感情が現れるアーサー。
そんなとき、母からトーマス・ウエインのことを知らされる。
トーマス・ウエインはゴッサムシティの次期市長候補でもある大金持ち。
母親は若い頃その屋敷で働いていたとき、愛人となり、
アーサーを産んだのではにないかと思うようになる。
そんなときアパートの住人のシングルマザー、ソフィーと親しくなる。
だが、これも妄想だった。
落ち込んでいるとき、なぜか自分が目標とする有名なコメディアン、
マーレイによりテレビに偶然取り上げられる。
しかし、彼らはアーサーが発作を起こしながらネタを披露する姿を
テレビで笑い物にしていた。
徐々に疎遠となって、孤独な自分となる。
それと同時に狂気に追い込まれる。
折しも、電車内で殺した3人の容疑者になったアーサーは
警察から調査を受ける。
だが、格差のことを不満に思う庶民から、ピエロの姿が英雄視され始める。
あるとき、母親の手紙を盗み見たアーサーは
町の有力者トーマス・ウエインの子供だと確信する。
だが、それは母親の幻想だった。
母親は精神に異常をきたし、施設に収監されるほどだった。
仕事も母親も失ったアーサー。
警察に調べられていると訪ねてきた同僚をも殺してしまう。
 そのころ、地下鉄銃撃の反響が大きな暴動に変わって行く様を観て
次第に社会がカオスを起こしている様に快感を感じるようになる。
その頃、警官がアーサーの下へ事情聴取にやってくるようになった。
三人組がピエロの姿をした男に殺害されたというニュースは
ゴッサム・シティで大きな話題となっており、
警察も犯人逮捕のためにやけになっていた。
一方でちょうど市民が富裕層による支配に鬱憤を抱えていたこともあって、
被害者の三人が富裕層の人間だったことからも
事件は格差社会の不公平さにピエロが成敗を下した、として
貧困層の人々は事件を起こしたピエロにある種のヒーロー像を描いていた。
ゴッサム・シティではピエロのマスクをかぶった人々によるデモが起こり、
市長選挙に立候補した政治家、トーマス・ウェインにも批判が集中した。
アーサーは母親に問い詰めると、
母親はトーマス・ウェインから書類にサインすることを強要され、
この事実をずっと秘密にしてきたことを明かした。
アーサーはトーマス・ウェインの豪邸にまで行く。
門の側にトーマス・ウェインの息子ブルース・ウェインの姿があった。
アーサー・フレックは手品をしてブルースの気を引こうとしたが、
すぐに警備員に見つかって門前払いされる。
翌日、劇場にトーマス・ウェインがいることを知った
アーサーはトイレで彼に近づく。
思いを告げると、母親は妄想癖のある精神異常者であることを
告げられたうえ殴られる。
真実を追求しようと、精神病院の記録を盗んだアーサーは
そこで母親がかつて重度の精神病を抱えていたことや、
自分を養子に迎えていたことを知る。
アーサーは子供の頃、そんな母親から虐待を受けていたのだ。
アーサーの病気はそのときのダメージが原因だと思う。
病室で母親を窒息死させる。
人生は悲劇だと思っていたが全てが嘘だ、喜劇だ。
アーサーは理性を捨てた”ジョーカー”となる。
見た目は赤いスーツに仕事でやっていたピエロのメイクをそのまま施している。
その頃、市が予算をカットしたことで
カウンセリングにも通えなくなってしまった。
誰もアーサーのことを気にかけることもなくなっていた。
そんなとき、マーレイ側から出演依頼を受ける。
アーサーは、持ちネタとしてマーレイの番組で拳銃自殺をしようと考えていた。
アーサーはピエロの格好をした”ジョーカー”を名乗った。
本番でマーレイからコケにされるが、本心を話す。
それはアーサーの心の叫びだった。
そして、自分を笑い物にするマーレイをカメラの前で射殺する。
逮捕されたアーサー。
ところが護送中に暴徒により救出され、悪のヒーローに祀られる。
街は暴徒が暴れ回る事態となっていた。
そこにトーマス・ウエインの家族もいた。
暴徒の一人がウエインを射殺し、夫人も殺される。
一人残ったのは幼いブルースだった。
アーサーは逮捕され精神病院に入るが、逃げ出す。


監督:トッド・フイリップス

アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)
マレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)
ィー・デュモンド(ザジー・ビーツ)
ペニー・フレック(フランセス・コンロイ)
トーマス・ウエイン(ブレッド・カレン)
ギャリティ刑事(ビル・キャンプ)
パーク刑事(シェー・ウイガム)
ランダル(グレン・フレシュラー)
ゲイリー(リー・ギル)
ブルースウエイン(ダンテ・ペレイラ・オルソン)

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