「荒野の誓い」

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「荒野の誓い」
こうのすシネマで観る。
こういう西部劇は大好きだから、どこかで観たかった。
でもどこでもやってない。
新宿バルト9でやってるが、ここは客質が悪い。
後は品川だけ、ついでとタイミングが合わない。
埼玉では、なぜか鴻巣でやっていた。
ちょうど大宮以北に行く用事があったし、
18時の回がタイミングぴったり。
鴻巣には初めて降りたが、駅続きにモールがある。
その先に「こうのすシネマ」があった。
始まる前に少し時間があったので
イートインにあった名物「こうのすコロッケ」を食す。
シネマはモールの駐車場の先にあった。
かなり場末感あるが、劇場は広くてきれい。
バルト9と同じTジョイ系のようだ。
イスも他の劇場よりゆったりして居心地いい。
なにより空いてるのがいい。
客は3人のみ、ほぼ貸切で観られる贅沢さは極上空間。
こんないい映画を他でやってないのはもったいない。
くだらない邦画なんかやってる場合か。
鴻巣は質が高いぞ。
じわりとくる感動作品。
今の重苦しい時代を改善するようなメッセージ性がある。
時代は西部劇開拓の頃。
南北戦争が1865年に終わり、
その後騎兵隊の軍隊が立ち上がり
インディアン戦争なるものが起こった1860年代。
その戦いが終わるのが1890年ごろでまさに西部劇の時代。
この作品の舞台は1892年になっている。
最後のインディアンも居住区を追われていた。
主人公の騎兵隊大尉ジョー(クリスチャン・ベール)は、
多くのインディアンを殺してきた人物らしい。
今はインディアンの最終狩りをする刑務所の看守。
その監獄には宿敵のシャイアン族のイエローホークもいた。
彼との間にはかなりの因縁がありそう。
具体的には示されないが、憎む敵同士と言える。
まさに、原題の「HOSTILES」”敵意ある人”というもの。
それが、まさかのイエローホーク家族の護送をすることになる。
当然HOSTILESなので、怨念の旅路になる。
しかし、長い旅の道中で心の変化だ起きる。
この肝心なところが、ややあっさり描かれるのがもったいない。
もっと激白欲しいな。
でも、実際の中では、こういう淡白なものかもしれない。
ここがこの作品のミソ。
長年憎む相手だったが、お互いの心に触れることで
赦しの気持ちが現れる。
劇中でも「過去は忘れて明日を生きる」とか「前を見て生きる」
というようなフレーズがある。
そう、某韓国に聞かせたい言葉だ。
長年過去ばかり見ている韓国には未来はない。
過去にとらわれて、現在や未来を見ないのは国としてどうなんだ。
どの国にも人にも消せない過去はある。
同じ過ちを繰り返さないために忘れてはいけないが
過去に縛られては新しい世界は訪れない。
そんなメッセージが西部劇を通して語られる。
監督はクリスチャンベールとは「ファーナス」でもタッグを組んだ
スコット・トーマスなので、映像が安定している。
カメラも自然光で美しい。
日本人のタカヤナギマサノブが撮っている。
「ファーナス」でも監督と組んでいるようだ。
お互い信頼があるなという感じだ。
紅一点で絡んでくるのがロザムンド・パイク。
特に必要のない彼女だが、物語に深みを持たせるには重要。
なにせ家族をコマンチに皆殺しされている。
彼女も、同じインディアンとしてイエローホークらを憎むが
旅の中で次第に心が溶かされていく。
インディアンにも、コマンチ族やシャイアン族もいる。
同じ人間なので接すれば分かり合える。
ここも、女性からの目線で説得力を持たせる。
ロザムン・ドパイクがいい。
「ゴーンガール」以来あまり見かけなかったが
最近「プライベートウオー」「エンテベ空港」にと
立て続けに主演し、さらには来年公開の
「キューリー夫人(Radioactive)」にも主演してる。
40歳になって魅力的な女優になっていた。
そして、この映画には通な俳優がたくさん出ているのも魅力。
「アバター」のウエス・スチュディやステーヴン・ラング
「ウインドトーカーズ」のアダム・ビーチ、
「ローンサバイバー」のベン・フォスター
「レディバード」のティモシー・シャラメ
「ポカホンタス」のクオリアン・キルヒャーなど
贅沢な登場に嬉しくなるではないか。
余韻もいい。















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あらすじネタバレ


























1892年、
インディアン戦争終息後のニューメキシコ州。
郊外の家でロザリーは夫と3人の子どもと暮らしていた。
そこに、コマンチ・インディアンの襲撃を受ける。
夫が殺され幼い2人の子ども、そして腕に抱く赤ん坊も撃たれ
家は焼かれ、ロザリーは森で生き延びる。
 同じニューメキシコ州
騎兵隊大尉ジョーはインデアン狩りをしていた。
ジョーは戦争の英雄で、いまは看守をしていた。
そこには、かつての宿敵シャイアン族の首長、
イエロー・ホークが収監されていた。
しかし、癌のため、大統領令で彼の家族とともに
故郷のモンタナに送還されることになる。
その護送を命じられたのがジョーだった。
戦争でイエローホークに仲間を大勢殺されたとして任務を拒否するが、
ビックス大佐の、軍法会議にかけら退役後の年金受給も
なくなるという脅しに、やむなく引き受ける。
ジョーは親友のトーマス曹長、ウッドソン伍長、
キダー中尉、新兵デシャルダンらとともに出発する。
出発早々、ジョーはナイフを渡し、
イエロー・ホークに決闘を申し出る。
しかし彼は、死は恐れないと拒否をする。
 その道中、黒焦げとなった家を目にする。
そこで死んだ赤ん坊を抱くロザリーに出会う。
子供達も寝ているから起こさないでという。
発狂寸前のロザリーをなだめたジョーは遺体を埋葬し、
彼女を道中経路のウィンズローまで送るろうという。
 イエローホークとその息子ブラックホークは、
必ず襲ってくるコマンチ族に対抗するには協力が必要だと
手錠を外すようにジョーに進言する。
予想通りにコマンチが襲ってくる。
新兵のデジャルダンは殺され、ウッドソンも重傷を負う。
ロザリーは死んだコマンチ族の男に何発も銃弾を撃ち込む。
インディアンということでイエローホーク一家を
警戒していたロザリーだったが
ブラック・ホークの妻から服を授かるなどして次第に親しくなる。
 ウィンズローに着いたジョーは、旧知であるロス中尉に
ロザリーと負傷したウッドソンの保護を頼む。
ロザリーはクリスマスまでここにいることになるという。
ウッドソンは病室でジョーと涙で別れる。
ロスは代わりとして、インディアン一家を惨殺し留置されていた
ウィルス元軍曹を軍法会議にかけるべく、モンタナに護送してくれと頼む。
ウィルスの監視役としてトミー伍長とマロイ軍曹が新たに加わる。
出発の時、ロザリーがジョーといる方が安全といい、同行する。
長い旅路でジョーはイエローホーク一家に対する見方が変わっていく。
ある夜、ロザリーやエルクら女たちが川で食器を洗っていると
何者かが現われる。
リトルベアが母たちが誘拐されたと報告する。
ジョーやイエロー・ホークたちが毛皮商人の居場所を突き止め
女たちを救出するも、マロイは死ぬ。
トーマスは、どしゃ降りの雨が降る夜、イエローホークに
「我々の過ちを赦してほしい」と葉巻を授ける。
そのとき、ウィルスが隙を突いてキダーを射殺し馬で逃走。
「前に進むのみ」と叫んでトーマスが追う。
夜明けの森で、ジョーたちはトーマスを見つける。
ウィルスを殺した後に、自らの頭を撃っていた。
ジョーは泣き崩れる。
モンタナが近くなった。
イエローホークは衰弱が激しい、
その彼の目の前にジョーが座る。
「過去に囚われるのはもう止め、私の一部は貴方とともに死んでいく」
ジョーの差し出した手を握るイエローホーク。
モンタナの”熊の峡谷”に到着したイエローホークは静かに息をひきとる。
 峡谷での居住準備をするブラックホーク一家と、それを手伝うジョーたち。
そこにラウンジ一家を名乗る4人の男たちがやってくる。
我々の土地から出て行けと言う、家長のサイラス。
ジョーは大統領令であると告げるが無視し、銃を抜く一家。
ロザリーのライフルが一人倒す。
銃撃戦が始まり、トミー伍長やブラックホークやエルクも倒れる。
生き残ったのはジョーとロザリーと、幼いリトルベアだけ。
逃げようとするサイラスをゆっくりと歩いて追ったジョーは、
ナイフでトドメを刺す。
後日、シカゴ行きの列車に乗るロザリーとリトルベア。
ジョーが見送りに来ていた。
愛読書の”ジュリアス・シーザー”をリトルベアに渡す。
感謝と別れを惜しむロザリーに背を向け立ち去るジョー。
動き出す列車を振り向いて見るジョー、
最後の車両に飛び乗り、静かにドアを開けて入っていく。



監督:スコット・トーマス

ジョー・ブロッカー大尉 (クリスチャン・ベイル)
ロザリー (ロザムンド・パイク)
イエローホーク(ウェス・ステュディ)
キダー中尉(ジェシー・プレモンス)
ブラックホーク(アダム・ビーチ)
エルフ(クオリアン・キルヒャー)
トーマス曹長(ロリー・コクレイン)
ウィルス軍曹(ベン・フォスター)
デジャルダン上等兵(ティモシー・シャラメ)
トーマス伍長(ポール・アンダーソン)
ウッドソン伍長(ジョナサン・メイジャーズ)
ビッグス大佐(スティーヴン・ラング)

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