「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

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「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
日比谷TOHOで観る。
ここではプレミアシアターで上映していたので
これは観る価値がある。
料金のアップもないのでお得感がある。
昔のスカラ座のような空間でスクリーンも大きく見やすい。
ここで観てしまうと、他の劇場に入るのはためらうね。
楽しい。
こんなワクワクする映画は久しぶり。
映画好きにはたまらない作品。
クエンティン・タランティーノのお遊びが最高だ。
おまけにブラピとディカプリオの初共演とあって
なんて贅沢な作品になってることか。
二人のキャラが際立つ。
本来なら逆の配役でもいいのだが、そこはタランティーノ、楽しく裏切る。
1969年のハリウッドが舞台。
この辺りはハリウッド黄金時代と言える。
いまでもハリウッドは映画の都だが、60年代から70年代は特に
ハリウッドで名作が生まれている時代。
懐かしいフイルムが描かれる。
うまくすかした感じが本当はそうじゃないけどマンガの世界のよう。
テレビ俳優で人気だったリック・ダルトン(ディカプリオ)は
徐々に人気が低迷して、いまや西部劇にゲスト出演する程度。
そこで映画俳優に転校しようとしているが、チャンスがない。
そんなときイタリアで映画に出ないかというオファーが来る。
これって、イーストウッドのような立場。
しかしイーストウッドはマカロニウエスタンで再びスターになったから
リックにとってはチャンスと言える。
そう言って励ますのが、親友でリックのスタントマンの
クリフ(プラピ)だった。
クリフは過去に問題を起こしている噂があるスタントマンで
いまはリックの付き人のような仕事で食べているようだ。
住処もリックの豪邸と比べ、トレーラハウス。
そこには愛犬ピットブルがいる。
リックと違い、それなりに悩まないでマイペースで生きているみたい。
そんな二人の周囲で、いろいろなことが起こっている。
タイトルは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で
「昔々ハリウッドで」みたいだが、「ハリウッドグラフィティ」の
方が合ってる感じだ。
というのも、特にストーリーがあるわけでもなく、淡々と描く。
よくある、つまらない会話が延々続くのが特徴だが
今回は映画のシーンがけっこうある。
そのなかで、ステーブ・マックイーンが出てくる。
これをダミアン・ルイスが演じてるが、口許がそっくりで笑ってしまう。
「大脱走」の主役に抜擢されたが、本来はリックだったというシーンも笑う。
さらに劇中で、ちらりとマイケル・マドセンが出るのもニヤリとする。
そしてティモシー・オリファントがいい役で出てるのも楽しい。
アル・パチーノやカート・ラッセル、ゾーイ・ベル、ブルース・ダーンなど
そんなちょっと懐かしい俳優が出てるのもこの映画の楽しさ。
ダコタ・ファニングもちらり出てる。
これがタランティーノの作品だ。
いろいろ展開が予想できないのもいいし
現実の出来事さえ違う解釈にする。
ここがおもしろい。
本当にそうだったかどうか知らないが、
ハリウッドの世界を垣間見るのは楽しい。
エピソードの中でも、ブルース・リーが出てくるシーンが楽しい。
ちょうどリーが「燃えよドラゴン」を撮ってるあたりのよう。
サングラスのリーはよく似ているのだが、それを取ると残念。
マイク・モーという俳優だが、顔ぜんぜんが似てないのは残念。
新しい東洋のスター、ブルース・リーだが、
アメリカ人にとってはアジアのチビだ。
失笑したクリフとリーのケンカがある。
ここでクリフの腕っぷしの強さが見られる。
そのあと、上半身裸になるが、プラピがなかなかいい体というのがわかる。
50半でもこの体なのは、さすが大スターだ。
後半での暴れっぷりも半端じゃない。
今回、タランティーノらしからぬ、穏やかな展開だったのが違和感あったが
最後に本領発揮。こういう見せ方はうまいなあ。
じつはこの年に女優シャロン・テートがカルト集団に殺される事件があった。
マーゴット・ロビーが美しい。
てっきりそれを描くと思っていたが、すかしてくれる。
彼女が映画館で自分の作品に満足するあたりが、
映画俳優の気持ちを表しているし
こんな幸せそうなシーンを描くのはなかなかない。
その後の凄惨な事件を思うと、見入ってしまう。
当然そうなると思っているのに、期待をうまく裏切る手腕は、
さすがにタランティーノ。
それゆえ、余韻が残る。
リックの未来も開けるかのようだ。
予告編を入れると3時間の長丁場で、
途中ちょっと間延びを感じたがあっという間だった。







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あらすじネタバレ











1969年
リック・ダルトンはテレビシリーズが終わり、
いまは西部劇のテレビドラマにゲスト出演をしている。
リックのスタントマンであるクリフ・ブースとは親友で、
飲酒運転で免許を失ったリックの代わりに、
運転手や雑用など引き受けている。
ある日、リックは、配役担当責任者のマーヴィン・シュワルツから、
イタリアで撮影されるマカロニウエスタンの出演を打診される。
リックは、ハリウッドでいよいよ落ち目になり
キャリアも終わりに近いと感じてクリフの肩に顔を埋めて涙ぐむが、
そんなに悪い話ではないとリックを慰める。
シエロ・ドライブの自宅に2人が到着すると
シャロン・テートと映画監督の夫ロマン・ポランスキーが
車で隣家へ入って行くのを見る。
リックの隣に越してきたのは、いまハリウッドで売り出し中の二人だった。
クリフは自分のボロいオープンカーでトレーラーハウスへ帰宅。
迎えてくれるのはピットブルのランディ。
ランディにドックフードをあげ、自分は簡単なパスタとビールで過ごす。
翌朝、撮影現場へリックを送り届けたクリフは、
スタントの仕事があるか訊いて欲しいとリックに頼む。
スタントコーデネーターのランディは
妻だった女性を殺害した過去を持つクリフを嫌っていた。
さらに少し前には、ブルース・リーに絡まれたクリフがリーを投げ飛ばし、
駐車していたジャネットの車をへこまして解雇されたこともあった。
苦笑いしながら、リックの家のアンテナを直すクリフ。
そんなとき、屋根の上から怪しげなチャールズ・マンソンを見かける。
マンソンはポランスキーの家に前に住んでいたテリーを探していた。
その頃、代役で出演が決まったリックは、待機中に8才の少女女優に出会う。
今の自分が惨めで涙ぐむリックは、彼女に慰められる。
 シャロン・テートは街に出たとき、自分が出演している
『レッキング・クルー ~伝説のミュージシャンたち~』が
上映されているのを見かけ映画館に入る。
そこで観客の反応を見て悦になっていた。
 リックは二日酔いでセリフを忘れ、一人かんしゃくを起こす。
しかし、気を取り直して撮り直すと、監督から褒められ、
8才の共演者からもベストアクターだと絶賛される。
「俺はリック・ダルトンだ」と自信を持つ。
 クリフは運転中に度々ヒッチハイクしようとしている
ヒッピー女を乗せてあげる。
妙に色っぽく迫るが、未成年と見抜いたクリフはその手には乗らない。
行き先はスパーン牧場。
そこには同じようなヒッピー仲間がたむろしていた。
彼らは観光客に乗馬トレックを教え暮らしていた。
クリフは、牧場の所有者であるジョージと以前一緒に仕事をしたことがあり、
挨拶をしたいと言うが、ボス的な女リネットに拒否される。
心配したクリスだったがジョージは彼を忘れていた。
帰ろうとするとリックのキャデラックの前タイヤにナイフが刺さっていた。
クリフは薄ら笑いを浮かべた男をボコボコにして、交換させる。
半年後、
リックはイタリアのセルジオ・コルブッチの映画に出演していた。
そしてリックはイタリア人女性と結婚していた。
リックはクリフに、今後は生活もあるので君を雇得ないと告げ、
ビバリーヒルズの家も売却するつもりだと話す。
9年間続いたリックとクリフの仲は終わろうとしていた。
 妊娠8ヶ月のシャロンはポランスキーと友人とで外食して帰宅。
リックとクリフも外食を楽しみタクシーで帰宅。
ピットブルのランディはリックの家で留守番をしていたため
クリスは夜道を散歩に出かける。
そのとき、マンソンファミリーらの乗る車とすれ違う。
エンジンの音がうるさいと、リックは車を追い払う。
「俳優はおれたちに人殺しを教える連中だ、彼らを殺す」
3人のカルト信者がリックの家に向かう。
散歩からリックの家に戻ったクリフは、
ランディにドッグフード缶詰を開けようとしていた。
そのとき、3人がリックの家に侵入。
クリスに拳銃を向け、女二人はナイフをかざす。
クリフはスパーン牧場で見かけた連中だと思い出す。
クリフの合図でランディがテックスに飛び掛かり、急所を噛み切る。
ナイフを手に向かって来たケイティにドッグフードの缶を投げる。
テックスの腕を掴んで彼の腿にナイフを突き刺す。
ケイティがクリフの腰にナイフを突き刺す。
怒ったクリフは女の髪をつかみ顔を壁にぶつけ砕く。
セイディは半狂乱になって銃を撃つとクリフが倒れる。
そして彼女はガラス窓に突進しそのまま外のプールの中へ落下。
酒を飲みながらヘッドフォンで音楽を聴いていたリックは何事かと驚く。
セイディはプールで狂乱しながら乱射。
リックは小道具の火炎放射器を倉庫に取りに行き、セイディを焼き殺す。
ケガを負ったクリフは救急車で搬送され、リックが見送る。
「いつまでも親友だ」
隣のポランスキー家からセブリングがリックに話しかける。
シャロンもインターフォンを通し話しかけてきた。
リックが大丈夫だと答えると、シャロンは一杯いかがと招待。
リックは初めてポランスキーの家に入って行く。
エンドロール、
カムバックしたリックはタバコのCM撮影をしている。
愛用の銘柄アップルタバコを勧めているが、
カットの声とともに「クソタバコ」と悪態をつく。



監督:クエンティン・タランテーノ

リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)
クリフ・ブース(ブラッド・ピット)
シャロン・テート(マーゴット・ロビー)
ロマン・ポランスキー(ラファル・ザビエルチャ)
ジョージ・スパーン(ブルース・ダーン)
マーヴィン・シュワーズ(アル・パチーノ)
スティーブ・マックイーン(ダミアン・ルイス)
ジェームス・ステイシー( ティモシー・オリファント)
ジェイ・セブリング(エミール・ハーシュ)
ブルース・リー(マイク・モー)
ランディ(カート・ラッセル)
ジャネット(ゾーイ・ベル)
チャールズ・マンソン(デイモン・ヘリマン)
リネット(ダコタ・ファニング)
プッシーキャット(マーガレット・クアリー)
ハケット保安官(マイケル・マドセン)

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この記事へのコメント

2019年09月04日 06:28
タランティーノ のハリウッド愛が妄想にまで昇華されてましたね〜(笑)
Dragon
2019年09月04日 13:37
ほんとに映画好きなんだなあとわかります。次回の10作目で引退とか言ってますがそうならないでほしい。
2019年09月14日 10:31
ですねー

ちなみにブルース・リーはTVシリーズ「グリーン・ホーネット」の
撮影中だという設定だと思いまーす
ドラゴン
2019年09月15日 14:03
そういえばカトーっていってましたね。