「さらば愛しきアウトロー」

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「さらば愛しきアウトロー」
ロバートレッドフォードの最後の作品というから観なくては。
意外に小粒で心温まる作品。
でも銀行強盗だ。
途中、馬に乗ってるところは「明日に向かって撃て」の
サンダンス・キッドの老年時代と思うシーンもある。
あの映画も銀行強盗で追い詰められるもの。
この作品も同じだ。
ただ、主人公のフォレスト(ロバート・レッドフォード)は紳士強盗。
単に胸の拳銃を見せるだけで、強盗ができるかどうかわからないが
実際にあった話をベースにしてるのでそうだったんだろう。
銃は見せるだけで、微笑んで紳士的にお金を、その個人に要求する。
これでは派手な銀行強盗でないため、周りからも全くわからない。
おまけに穏やかないい方なので、被害者も恐ろしくない。
実際に、この人物は生涯で400万ドルを盗んだという。
ただし年齢は60歳代の頃で、老人とは言えない。
レッドフォードが主演するため、年齢を70代にしたようだ。
でもレッドフォードは80歳になっている。
やや歩き方が老人ぽいけれど、昔の綺麗な顔立ちで、衰えはない。
少し前のイーストウッドの「運び屋」にも似る。
同じ老人による実際の犯罪を素材にしてる。
たしかに老人なら強盗や運び屋には思えない。
 映画的にはレッドフォードの方が緊張感がない分、面白みに欠ける。
そして目の前で銀行強盗をやれれた、
刑事ジョン(ケイシー・アフレック)がいる。
「運び屋」でのブラッドリー・クーパーになる。
ブラッドリーは徐々に追い詰めていく中で、
犯人にシンパシーさえ感じていく。
こちらもフォレストに興味をわくのだが、いまいちかみ合ってない。
ダイナーで初めて会うシーンは
まるで「運び屋」でのコーヒーショップのようだ。
ここでもっと盛り上がりがあると良かった。
ジョンがフォレスト逮捕に関われなかったのも残念。
ここは脚本で変えても良かった。
 久しぶりにシシー・スペイセクが出てる。
「キャリー」で強烈な印象を残した彼女だが、
そのあとはあまりぱっとしない。
でも当時の頃を変わらない笑顔が可愛い。
70過ぎてもこのチャーミングな笑顔がいいね。
これならフォレストが惚れるのもわかる。
老いらくの恋はあっさり描かれるのももったいない。
さらにはフォレストの相棒である、
テディ(ダニー・グローバー)とウオラー(トム・ウエイツ)の
絡みが弱いのも気になる。
こういういい脇役との確執みたいなものも掘り下げたら味わいが出た。
そして、フォレストは16回の脱獄もしているらしいが
そのあたりの描き方もちょっとだけ。
ここだけでもいい演出になりそうなんだが。
最後にさらりと流れるが、ここで若い頃のレッドフォードの顔を、
うまくCGで使えなどすれば感動したのにな。
というように、いい題材ながら深堀がないのが
作品に奥行きを感じない。
邦題もやや甘すぎて、物語に合ってない。

















あらすじネタバレ























1981年
銀行に老紳士ファオレストがやってくる。
そして、窓口の銀行員や支店長などと会うと。
ジャケットを開けて胸ポケットにある銃を見せる。
紳士的であくまで相手一人に対して自分が強盗であることを伝え
持ってきたブリーフケースにお金を入れるよう指示する。
震える銀行員をなだめ、「君はよくやっているよ」と励ます余裕も。
不思議に、どの銀行員もパニックになるようなことはなく、
警察からの聴取では「紳士でした」「幸せそうでした」と、
とても銀行強盗に対する印象とはかけ離れた言葉を口にする。
フォレストには仲間のテディとウォラーがいつもいるが、
彼らも静かにして見張っているだけだった。
だから、当事者だけしか事件のことに気づかない。
 ある日フォレストは銀行強盗を行った後、
パトカーの追跡を逃れるため、車がトラブルを起こして困っている女性ジュエルに近づく。
そうしてすれ違うパトカーをやり過ごす。
フォレストはジュエルを車に乗せてダイナーで連絡先を伝え合う。
その後も度々会うようになり、親しくなる。
 刑事ジョンは家族と銀行による。
そのとき、フォレストらは鮮やかに銀行強盗を行っていた。
ジョンは全く気がついていなかった。
フォレスト達が立ち去った後に支店長から銀行強盗があったことを知ったジョンは、
その後フォレストの事件を担当することになり、
老人で紳士な銀行強盗を追うことになる。
ジョンが調べると、フォレストが過去に90何軒も同様の手口で強盗を行っていたことがわかる。
そのどれもが目撃者や被害者に対して紳士的な印象を与えていることに強い興味を持つ。
いままで小さな銀行強盗を成功させていたフォレストらは
最後で最大といえる銀行での強盗を企てる。
いつになく弱気になってしまうテディ、
これを機に引退しようと思っているウォラーと違い、
フォレストだけは自信満々だった。
入念な下見を行って実行した銀行強盗は見事に成功し、
金ではなく金塊を奪う。
しかし銃撃に会い、テディが負傷するアクシデントが起こる。
事件の大きさからフォレストの件はFBIにゆだねられることになり、
ジョンは事件の担当から外されることになる。
大きな強盗を成功させたことで、
フォレストはジュエルと一緒に幸せな日々を過ごす。
ジュエルは牧場を持っており、子供たちは家を出たため一人で守っていた。
夫は死別したという。
 そんなとき、ジョンはある人物からの手紙を受け取る。
手紙の差出人は、ジョンがかつて一度結婚した時に授かった娘ドロシーからだった。
ドロシーの話からフォレストの正体を知ったジョンは、
過去にフォレストの事件を担当した刑事から話を聞くことで、
より一層フォレストに興味がわく。
そんなジョンは、テレビのインタビューに応えていた。
それを見ていたフォレスト。
あるとき、ジョンは妻とダイナーに食事に出かけた。
カウンターでジョン夫妻が食事をしてたが
その後ろのテーブル席にはフォレストとジュエルが話していた。
ジョンの存在を知り、ジュエルに何処かに行こうという、
訝しんだが、フォレストは旅だよとごまかす。
ジョンがネクタイにソースをこぼしたため、トイレに立つ。
フォレストはその後をつけ、テレビで見た刑事さんだね、という。
そしてネクタイを拭いてあげる。
その雰囲気からジョンも気づく。
「フォレストだな」
ジョンと対峙したフォレストは、ジュエルを家に送ったあと自宅に戻る。
すると、自宅の前にテディがいるのを見る。
そのとき照明があたり、FBIが包囲しているのを知る。
一度は両手をあげるが、車で逃げ出す。
その際、腕を撃たれてしまう。
途中で車をジャックし、ジュエルの家に向かう。
時間は真夜中、彼女は寝ている。
彼女の馬に乗って移動するが、丘からは彼女の家にFBIの警察車両が何台も行くのが見える。
電話でジョンがフォレスト逮捕を知らされる。
フォレストは刑務所に投獄された。
面会に来たジュエルに、これまで行ってきた16回の脱獄の記録を書いたメモを渡す。
フォレストは13歳から脱獄を繰り返していた。
メモの最後には「17」とだけ書かれていた。
「17回目はどうするの?」
フォレストは初めて刑を受け入れ服役した。
出所したフォレストを迎えに来たジュエルは、一緒に暮らすようになる。
 ある朝、フォレストは寝ているジュエルに、買い物に行くと告げて出かける。
銀行の前にある電話ボックスでジョンに電話をかけた後、バッグを持って中に入っていく。
結局、フォレストはその後も3回銀行強盗を続けたという。

監督:デヴィッド・ロウリー

フォレスト・タッカー (ロバート・レッドフォード)
ジョン・ハント刑事 (ケイシー・アフレック)
ジュエル (シシー・スペイセク)
テディ( ダニー・グローヴァー)
モーリン (チカ・サンプター)
ウォラー ( トム・ウェイツ)
ドロシー (エリザベス・モス)

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この記事へのコメント

2019年07月29日 04:50
「楽しいからやる」は人生の大事な原則だと思うので、そういう精神を描いた点で私は今作に気を許してしまいました(笑)

勿論、銀行強盗を正当化する気は毛頭ございませんが...
ドラゴン
2019年07月29日 11:40
趣味あるのはいいことですね。それが銀行強盗じゃないほうがいいけど。