「シンク・オア・スイム」

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「シンク・オア・スイム」
これはおもしろい。
特段観るつもりはなかったが、
マチュー・アマルリック主演とあれば観逃せない。
おまけにフランス映画のコメデイはシニカルで楽しめる。
おじさんのシンクロナイズドスイミング程度
しか思っていなかった。
ところが、それぞれの人間が描かれてるから奥深い。
どう見てもそうは見えないが、
30代から40代の中年オヤジたち。
なぜかシンクロに目覚める。
いまちょうど世界アーティスティックスイミング
なるものをやってるが
最近になり、シンクロナイズドスイミングは
アーティスティンクスイミングに名前が変わったらしい。
2年前に国際的に名称が変更になって
日本も昨年からこの名称を使うようになった。
スチュワーデスがキャビンアテンダントになったようなもの?
なぜ変わったかよくわからないが
シンクロ、いやアーティステックが
女子だけのものではなくなったからかな。
たしかに女子の演技の方が魅力的だが
この作品を見て、男子のシンクロも悪くはない。
女子よりも力強い分、迫力で魅せる。
まあ体型の問題はあるのだが。
昔「ウオーターボーイズ」とかいう邦画があった。
当然観る気もないから知らないけど、
それに比べても文句ない面白さになっていると思う。
なにせ人軽い高校生よりも人生経験ある
おじさんの方がだんぜん味わい深く面白いのは確か。
うつ病で落ちこぼれの中年男子。
ふとしたことで地元の男子シンクロに挑戦し始める。
これがマチュー・アマルリックというのがすごい。
芸術性映画や大作にでてるが、
こういうコメディにもでる度量がある。
そして彼が主演なのだが、出しゃばらないのがいい。
登場人物の全てが主人公という描き方が心地い。
ダメダメのチームが、なんとかやる気になって
世界選手権まで挑戦する。
前半はややダレる展開だが、後半の盛り上がりがいい。
オリビア・ニュートンジョンのフィジカルがいい。
まさかの展開。
最後もセリフなしの描き方がいいね。
邦画ではこうはいかない。
一つのことを成し遂げると、結果が違ってくる。
原題の「シンク・オア・スイム」は俗語で
「沈むか浮くか」の「いちかばちか」という意味、
「ガラスの城の約束」でもこれが出てきた。
でもフランス原題は「LE GRAND BAIN」で
「大きな風呂」だった。
大風呂敷?









あらすじネタバレ







フランス
うつ病から会社を辞めて引きこもりの中年ベルトラン。
妻はなんとか支えてくれるが、二人の子供には軽蔑され
親戚からは嫌味を言われる日々。
そんなベルトランは公営のプールで泳ぐのが趣味。
とあるとき、”男子シンクロナイズドスイミング募集”のポスターを見る。
なぜか積極的に参加する気になる。
そのチームはお世辞にもうまいチームではなく、
同じようなくたびれた中年のおじさんばかり。
メンバー代表は、すぐにキレるロラン
事業がうまくいかないマルキュス、
内気なティエリー、
ミュージシャンを夢見るシモン
黒人のアヴァニッシュなどがいるが
どれもまともにシンクリナイズドをやっていないおじさん集団。
それでも元シンクロ選手の女コーチ、デルフィーニュが指導している。
優しい指導ゆえになかなか上達しない。
各人いろいろ問題を抱えているが、なぜか真面目に取り組んでいる。
メンバーの中でも懸命に取り組んでいるのがロランだが
皆にやる気のなさと実力にうんざりしている。
そんなとき、世界選手権に挑戦することになる。
しかし、デルフィーニュがコーチを降りたため、
変わって現れたのが
車椅子ながら厳しい指導の女、アマンダ。
口悪くののしり厳しい練習に誰もが悲鳴をあげる。
あるときは車椅子の彼女をプールに突き落とす。
そして、リフトをするためには長い息止めができなくてはいけない。
しかし、彼らにはせいぜい1分が限度。
そんなとき、母親の介護をしてしているシモンが
施設で介護助手をしている男ジョンと知り合う。
彼は部屋を掃除するとき、老人独特の匂いを嗅がないため
息を止めて仕事をしているという。
なんと、プールでは3分以上息継ぎができることがわかった。
早速メンバーに加え、8人のおじさんシンクロチームが出来上がった。
 アマンダの指導に加え、デルフィーニュも戻って来た。
厳しい練習に明け暮れ、ついに世界選手権の日を迎える。
バスで会場まで繰り出すが、身内のだれも関心は持たない。
会場には全世界から男子シンクロの精鋭が集まり競技が始まる。
フランス代表となったメンバーだが、緊張のあまりトイレに駆け込むジョン。
精神安定剤を、妙な薬と思われ捨てられたから、どうにもならない。
しかし演技が始まったからには言い訳はない。
中年のおじさんの演技は華麗じゃないが、
オリジナリティのパフォーマンスに会場から喝采の嵐。
 夜明けの道を走るバス。
突然、ベルトランが止まるようにいう。
皆が降りてくる。
太陽が昇るのを見て吠える。
そう、見事優勝して胸には金メダルがかかっていた。
フランスでは全く話題にはならなかったが、
戻ると世界が変わっていた。
妻と抱き合うベルトラン
商売の宣伝になったマルキュス
母親が喜ぶシモン
他のメンバーも自信がついて、新しい世界が広がった。


監督:ジル・ルルーシュ

ベルトラン(マチュー・アマルリック)
ロラン(ギョーム・カネ)
マルキュス(ブノワ・ポールヴィールド)
シモン(ジャン・ユーグ・アングラード)
テイエリー(フィリップ・カトリーヌ)
ジョン(フェリックス・モアティ)
バジル(アルバン・イワノフ)
アバニシュ(バラシンガム・タミルチェルバン)
デルフィーニュ(ヴィルジニー・エフィラ)
アマンダ(レイラ・ベクティ)


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