「ガラスの城の約束」

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「ガラスの城の約束」
武蔵野館で観る。
観ようと思いながらそろそろ最終週になっいた。
多分面白みはない作品だが、ブリー・ラーソンにウディ・ハレルソン、
さらにはナオミ・ワッツが出るとあっては見逃せない。
他人の家族の話を聞くのはどうでもいい気になるが、
ここの家族はかなり変わっている。
これが実際の話というからすごい。
自由を求めるあまり子供達にも強制する。
おかげで放浪生活になり、子供達はまともな教育は受けられない。
子供は親を選べない典型だ。
少し前に、DV親によって幼い女の子が虐待死した。
これに比べれば、ウオールズ家はまだ少しまとも。
しかし、夜逃げ同然でホームレスを繰り返し、
定住できないため子供らはかわいそう。
だいたいまともな食事も与えていない。
父親レックス(ウディ・ハレルソン)はアル中で仕事にもつかない。
母親ローズ(ナオミ・ワッツ)も下手な絵を描いて生活能力もない。
そんな親に、子供は4人もいる。
長女はおとなしく妹たちの面倒を見ている。
次女ジャネット(ブリー・ラーソン)はしっかり者、
弟はやや気弱。
そして誕生したばかりの女の子もいる。
この一家はどうやってお金を工面してるのかわからないが
なんとか生活はしている。
この親にしてその子という感じで、祖母も輪をかけてひどい。
いい加減な家庭ながら、それを反面教師として子供達は独立する。
ここがすごいところ。
なまじ優秀な親には、妙な子に育つ。
次女の目から描かれる。
大人になったジャネットは証券アナリストと婚約してるが
大嫌いな両親の影が追いかけてくる。
貧乏でひもじかった子供時代。
ただ、破天荒な父親との楽しい時もあった。
しかし現実を見ない両親には頼れず、
4人の子供だけで生活していたと思っている。
時々過去がオーバーラップする。
何もいい事がなかったが、それでも父親は愛しい。
誰にでもある子供の思い出が丁寧に描かれる。
最後は赦しになる。
さすがにキリストの国ではある。
ブリー・ラーソンがキリッとして頼もしい。
「ルーム」の母親が印象的だが、
いまは「キャプテンマーベル」のイメージ。
そんな気の強い女性に描かれる。
大学生時代の頃も、有名なコラムニストになった大人の女性も似合う。
自分の過去をさらけ出すのは、勇気がいるが、さすが物書きの本性だ。
ダメダメ親のウディ・ハレルソンとナオミ・ワッツがやっぱり際立つ。
本当にダメぶりがすばらしい。
特にナオミ・ワッツのフケぶりがすごいな。
 映画の中で、父レックスが星をプレゼントする素敵なシーンがある。
オリオン座のリゲルやベテルギウスなどの少しのうんちくが楽しい。
そこで、ジャネットは金星がいいという。
おいおい待てよ、夜中に仰向けになってオリオンを見てるのに金星はないだろう。
時折東方最大離角で高度が上がるけど、真上方向にはない。
こういうところがひかかるのは天文屋の性だね。
それでも金星についてレックスが将来の地球になるなんていう話は
子供には受ける。
自分の子供時代を思い出す。
家族は面倒だし、家族はいいものだと思わせる。


















あらすじネタバレ





















1989年ニューヨーク、マンハッタン。
ニューヨーク・マガジンのコラムニスト・ジャネット・ウォールズは
婚約者のデヴィッドと一緒にクライアント夫妻を招待し会席。
ジャネットが上手く会話を盛り上げ、無事商談が成立した。
その帰りのタクシーからゴミをあさるホームレスを見る。
なんとそれはジャネットの両親だった。
ジャネット8才の時、
お腹がすいたというジャネットに対し、
母ローズは絵描きに夢中で、自分で作りなさいという。
幼いジャネットは椅子の上に立って鍋でソーセージを煮る。
ところがコンロの火がジャネットのスカートに引火。
大火傷を負ったジャネットは病院に運ばれ医師から事情を訊かれる。
そこへ、家族がやって来た。
ジャネットは、病院で出される食事は好きなだけ食べられると満面の笑顔。
姉のローリーも、腕を折ろうかなと言い、
弟のブライアンも怪我をしており、頭に巻かれた包帯に血が滲んでいた。
医師は診察を勧めるが、父レックスは医師を信用してなく悪態をつく。
さらにブライアンを囮にしてジャネットを抱えて車で逃げる。
いったいこの家族はなんなんだ?
住所不定のウォールズ家は、ボロボロのバンで移動してる。
道中、レックスはガラスで出来た城を建てるとジャネットに約束する。
その夜は荒野で野宿となる。
1889年
母親ローズと昼食を一緒にする。
ぼさぼさの髪の母はジャネットが先日自分とレックスを見たことに触れ
親が選んだ生活に恥を感じる必要は無いと文句を言う。
11才になったジャネット
一家はまた新しい土地へ移って来た。
アル中で仕事が続かない夫に、ローズはアレックスの両親を頼ろうと話す。
お風呂に入れてあげられない子供達を公共プールで水浴びさせる。
プールが怖いジャネットに対し、レックスは泳ぎを教えてやるといい、
水に放り込む。
プールから這い上がったジャネットは走り出す。
レックスは、怖がってヘリに掴まる様な生き方はせず、
沈むのが嫌なら泳ぐしかないと娘を抱きしめた。
監視員に暴行をしたレックスは、警察に追われるのを警戒してレックスの実家へ向かう。
夕食のテーブルを囲んだ際、ブライアンが口に入れたインゲン豆を吐き出すと
レックスの母イルマが頭を叩く。
ジャネットは弟をぶつなと口汚くイルマをののしる。
祖母に敬意を持てとレックスは怒る。
夜、物音を聞いたジャネットは、レックスが図面を引いている姿を見る。
ガラスの城を建て人生をやり直すといわれ、微笑む。
翌日、週50ドルで借りた古びた家へウォールズ家は引っ越す。
廃材を寄せ集め4人の子供達に2段ベッドを作った。
ジャネットは冷蔵庫を開けるが中にはバターしか入っていなかった。
お腹が空いている子供達は、贅沢な物でなく卵か豆を食べたいと訴える。
レックスはローズの僅かな蓄えを掴み食事を持って1時間後に戻ると出かけた。
夜中になって酔っぱらって帰宅した父は喧嘩をして酷い怪我をしていた。
様子を見に来たジャネットは、禁酒して欲しいと訴える。
翌朝、まだ寝ていたジャネットを起こしたレックスは、
数日籠るので何があっても自分に1滴の酒も渡すなと娘の髪を撫でた。
ジャネットたちは、ガラスの城を建てる基礎を作るため庭に穴を掘る。
レックスは激しい禁断症状と闘っていた。
禁酒に成功したレックスは職に就き、
家族はまともな生活を送るようになる。
雪の上に寝て星空を見上げ、父からクリスマスプレゼントに
好きな星を選べと言われ、ジャネットは金星を選ぶ。
ローズの母親が亡くなり、夫婦だけで出かけるため、
子供達は祖母イルマとその間過ごすことになる。
しかしある時、イルマがブライアンに性的ないたずらをしている所を見る。
ジャネットがイルマを変態女と罵った。
するとローリーの顔をイルマが平手打ち。
すかさずローリーはパンチをし3人でイルマに殴りかかる。。
戻ってきたレックスは母親でなく子供を叱る。
そしてまた酒を飲むようになる。
ジャネットは、ローズに分かれてという。
ジャネットは絶対に変らない親から自立する為
お金を貯めて学校へ行こうと兄妹に呼び掛ける。
一緒にやれば出来ると言うジャネットと皆指切りを交わした。
大人になったジャネットは、地元新聞でライターの仕事をするようになる。
兄妹でお金を貯め、まず一番上のローリーがNYへ旅立つ。
1989年
婚約パーティにきたローリーとブライアン。
モリーンは西海岸に暮らしているため来ない。
ジャネットは自分が家を出た時、まだ少女だったモリーンが泣きながら
行かないで欲しいと懇願したことを話し、両親の下に残した事を悔やんでいた。
そこへ、ブライアンが招いたレックスとローズがやって来る。
しかし、2人がパーティーに訪れた理由は、お金の無心。
ローズの母親が亡くなった後、残された土地はローズと兄が相続していた。
その兄が自分の所有分である半分の土地を売却することになり、
ローズとレックスは購入したいので、
ジャネットに100万ドル貸して欲しいという。
あれだけ貧乏で常にお腹を空かせていた幼少時代、
100万ドルの土地を持ちながら両親は何もしなかったとジャネットは気づく。
ローズが自分の父親から決して土地は売るなと言われたので守ったと言い訳。
ローズの母親が他界したのはジャネットが11才の時。
ジャネットは遂に堪忍袋の緒が切れ、両親を侮辱する。
兄妹で助け合ったからこそ生きていけたのだ、
ここから消えて欲しいと叫ぶ。
ある日、ローズからレックスが危篤だと電話がくる。
ローリーにも合うように促される。
ブライアンも酷い父親だったが良い時もあったという。
ニューヨークの大学で学費が払えなくなり中退を余儀なくされた時、
ギャンブルで儲けた全財産を持ち自分の所へ現れたレックスを思い出した。
大火傷を負いケロイドが残った体を見た夜、
幼かったジャネットは、怪物のようと涙を流した。
レックスは、ジャネットの全てが美しいと言い、
もし夜中に悪魔が襲ってきたら脅して追い払うよう自分の短剣を娘に渡した。
デヴィッドの両親と会席していたジャネットは、
隠そうとしていた父親の事を正直に話す。
そして廃墟のビルを訪ねる。
レックスは宙を見つめベッドに横になっていた。
ジャネットは、幼い頃の思い出話を始める。
レックスが差し出したノートにはジャネットの新聞記事の切り抜きが貼ってあった。
レックスは子供に辛い思いをさせた事を謝った。
ガラスの城を建てる約束を守れなかったことを口にした父に、
一緒に計画を立てるのは楽しかったとジャネットは笑顔を向ける。
何年か後
弟姉妹とローズがジャネットの家にやって来る。
ジャネットはフリーになり、独り身だった。
ローズはお土産に自分が描いたレックスの絵を持参。
ブライアンは妻を連れてきていた。
クリスマスプレゼントを買うお金が無かった父が、
好きな星を選ばせた思い出話しを語り始めた。
退屈な人間ではなかったと、レックスにグラスを掲げた。


監督:ディスティン・ダニエルクレットン

ジャネット・ウォールズ(ブリー・ラーソン )
レックス・ウォールズ(ウディ・ハレルソン)
ローズマリー・ウォールズ(ナオミ・ワッツ)
デヴィッド(マックス・グリーンフィールド)
ローリ・ウォールズ(セーラ・スヌーク )
ブライアン・ウォールズ(ジョシュ・カラス)
モーリーン・ウォールズ(ブリジェット・ランディ=ペイン)

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