「ビッグアイズ」 鑑賞08
「ビッグアイズ」を観る。
おもしろい。
こんな話が本当にあったなんておもしろすぎる。
絵を描いている人は絶対見たほうがいい作品だ。
日本でも音楽家のサムラコウジの
ゴーストライター騒ぎがあったが、そういうことの絵画版。
60年代、アートの世界で”ビッグアイズ”が話題になった
その作者はウオルター・キーンだったが、
じつは妻のマーガレットの作だった。
ティム・バートンの作品とは思えないほど真っ当な作品で意外だが、
このビッグアイズの顔はやや不気味で、ティムバートン好みと思わせる。
てっきりヘレム・ボナム・カーターがどこかで出てくるのではと思ったが、
この「ビッグアイズ」は彼女の雰囲気も持っている。
60年代のアメリカでも女が仕事をするのはまだ好意的ではなかった。
ましてや芸術の世界でも地位は低くみられていたらしい。
そんな中で地味に絵を趣味に、独自の絵画を描いていた
マーガレット(エイミー・アダムス)。
じつは離婚したばかりで、路上で似顔絵を描いていた。
そんなとき同業者のウオルター(クリストフ・ヴァルツ)と親しくなり結婚。
ひょんなことから彼女の描く”ビッグアイズ”が評判になり
ウオルターは自分が描いたことにして、セールスを始める。
絵よりも口がうまいウオルターは、ビッグアイズの売り込みに成功し、リッチになる。
しかし、マーガレットは子供にも嘘をついて絵を描く工場になる。
サムラコウジはいつかはバレる。
工場となったマーガレットだが、夫はいいように売れてしまう。
共同制作といいながら、まさに奴隷のようだ。
アメリカの女性は自立心が強いと思っていたが、そうではない。
夫に従う女性も多い。
しかし、堪忍袋の緒が切れる。
ここがおもしろい。
なんと舞台はハワイ。
ここの裁判が興味を引く。
そういう最終判断だろうなと思ってると、まさにそうだった。
絵の作者を決めるのはこれしかない。
絵の独創性やキャラのオリジナリテイの判断はこうでないとね。
気持ちのいいラストだ。なんだか泣けてきた。
絵を描く人やクリエイトの仕事につく人はぜったいに見ておきたい作品だ。

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