ブーリン家の姉妹
シャンテで「ブーリン家の姉妹」を観る。
見応えたっぷり、こんな映画を見逃すのはもったいない。
それほど印象的で、内容充実の作品。
イングランドの歴史がよく分かるとともに、エリザベス1世の誕生秘話が明かされる。
教科書では学べない、イギリスの歴史がここにある。
この映画はまさに「エリザベス:ビギニング」だ。
大河ドラマなんだが、こうして2時間弱で力強くまとまり、
ぐいぐい引き込む構成にため、時間が短く感じる。
コスチュームも魅力的で、それぞれの個性に合わせたデザインもわかりやすい。
16世紀のイングランド王国が、こうした愛憎劇で描かれるのは興味をもたせる。
まあ、どこの国でもこうした愛憎劇はあるが、
一人の女性が国を変えてしまったというのは凄い。
そのあたりをさりげなく、そして愛憎をうまく物語りにして、見応えのある作品にした
監督ジャスティン・チャドウイックの手腕が光る。
主演のナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンもこの時代に溶け込んで
ぜんぜん違和感のない演技。さすがにうまい。
個性のある二人をうまく色分けて、それぞれが輝いている。
とくにNポートマンが策略で王妃になるあたりは、貫禄がある。
王妃になったあたりは「SW」のアミダラ姫を彷彿とし、子供を産んだあたりは
なんだかルークとレイアという感じで、おもわず「SW・EP3」を思い、涙してしまった。
そう、このアンの生涯の無残さもあるが、アミダラ姫がダブってしまい、
時代の感覚がSWの世界なので、似た感覚をもった。
しかし、こういう意志の強い姫が似合うなあ。Nポートマン。
そう思うと「ゴヤは見た」はやや不自然に映るな。
女性から見たら、とんでもない時代なんだが、
この時代でさえも強い意志と教養で、一国の王さえも牛耳ったアンという女性に
興味が引かれる。その子供はイギリスを統治するというのも、
この母親の血筋というなら、納得できる。
日本でも将軍の影に女性あり。というから、歴史はやはり女性によって
作られ、操られたということだ。そのおかげで争いもおさまった時代もあったはず。
現に、エリザベス女王になってからは半世紀にわたりゴールデンエイジを
迎えたわけで、王より女王のほうが国の安泰は確かかもしれない。
こうした物語は日本でも天皇家を題材にしてつくれば、世界に発信できる
面白い作品ができそうだが、だめだろうなあ・・・
大昔、卑弥呼が国を治めていたころも、倭国はまとまっていたらしいので
そういう国になるなら、女王でも女首相でもかまわない。
そういえば人気の「篤姫」も幕末の動乱時、江戸城無血開城に尽力した、影の実力者。
現にイギリスは女王陛下の国で、サッチャー首相で大改革をして、蘇った。
ドイツではメルケル首相が手腕を振るっている。
それに引き換え、最近のわが国の体たらく首相は情けない。
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