藤井龍二の馬耳映風

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zoom RSS 「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」

<<   作成日時 : 2018/07/12 14:56   >>

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「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」
おもしろい。
よくできている。
アカデミー賞にはノミされなかったがGグローブ賞には主演男女でノミネートされていた。
ここは差別はない。
セクシーとついてるが、そっち方面の映画じゃない。
今最も注目の男女差別問題を取り上げたタイムリーな作品。
70年代はこうだったんだ。
公然とセクハラ以上の発言ができた。
「女はベッドとキッチンにいればいい」
いまなら#MEe Tooで大問題になる。
しかし、いまでもこういう考えの男は多い。
自民党など最たるもの。
テニスという、あまり男女差のないスポーツだからこういうことができた。
ゴルフでもいけるか。
カーリングや卓球、バドミントン、ボーリングなどけっこうあるか。
他の競技ではさすがに男女別なのはいたしかたない。
一緒にやるのはちょっと無理がある。
そうそう2000年、天龍と神取が試合をしたが、あれは”男”だった神取だからできた試合だ。
天龍のグーパンチでボコボコにされすぐにレフリーストップになった。
 こちらも1973年に実際にあった。
当時、テニスの試合賞金が男子に比べ女子が1/8だった。
この差別に怒ったビリー・ジーン・キング。
当時はウーマンリブ運動が盛んになっていた頃で、
この動きもあっての行動といえる。
ビリー・ジーンといえば、マイケル・ジャクソンの歌にもあった名前。
関係があるのかと思ったが、そうではなかった。
たしかに歌詞は全然違ったものだ。
ビリー・ジーンを演じるのがエマ・ストーン。
「ラ・ラ・ランド」で輝いた彼女が、メガネブスになっている。
設定は29歳なので似合ってるが、メガネ姿はいまいち。
でも元が綺麗なのでだんだん可愛くなってくる。
テニスシーンもしっかりしてる。
ただラリーなどはプロが吹き替えてるらしい。
当時のテニスは現在の力強いテニスと違っておとなしい。
普通の人のテニスという感じで、コートも狭く使ってる。
 ビリー・ジーンは全米テニス協会に反旗を翻し、女子テニス協会を立ち上げる。
いまでこそ人気実力は男女の差はなくて、スターが多い。
ゴルフでは女子の方が人気があるくらいだ。
40年前はアメリカでもこういう差別があった。
100年遅れてる日本はまだまだだろう。
この映画が面白いのは、見世物的な男女対決だけでなく
ビリー・ジーンや、悪態をつくボビーのことを丁寧に描くこと。
テニスの戦いの中で自分の愛情がくっきりしてくる。
なんと、彼女は同性愛に目覚めてしまった。
この時代ならかなりのショッキングなことだ。
イケメンで金持ちの夫がいるのに、そうなってしまった。
その変化も男女差別を示唆する。
一方、ライバルの55歳ボビー。
かつてはウインブルドンでも優勝してる実力者だが、いまはギャンブル依存症。
無責任な性格ゆえ妻にも愛想を就かれている。
これがスティーヴ・カレル。
ぴったりの配役だ。
最後に本物の写真が出てくるが、そっくりなのが驚き。
実際のビリー・ジーンはややおばさんぽい。
そしてビリーの奥さん役がエリザベス・シューだった。
最初だれだろう ? このケバいばあさんと思ったが、なんと彼女だった。
「インビジブル」ではきれいだったのに、ふ、老けたなあ。
20年近く経つとこうなるのか、
一瞬、ジエーン・フォンダかと思ったぞ。
この二人の関係も映画の奥行きを深くしてる。
そして一番の悪役とも言えそうなのが、全米テニス協会の幹部のジャックだ。
これがピル・プルマンだった。
相変わらず紳士姿が似合うが、こういう悪役も似合う。
当時を象徴する男女差別の権化とも言える。
肉体的にも精神的にも生物学的にも男が勝ってるという。
女性をかなり劣った生物として格下に見ているようだ。
でも女性は男女平等よりも、「女性に敬意を払って欲しい」と願ってるのだ。
そういえばテレビのアナウンサーも、女子テニス選手に妙に気安く肩を引き寄せ
インタビューしてるシーンもあったから、男の優先度はこういうところにも表れている。
そういう細かさに凝ってるのがいい。
そして目立たないが、一番の象徴になるのが女子テニスツアーの衣装コーディネーター、テッド。
これがアラン・カミング。
いかにもの風貌、そう、オネエだった。
これが彼は似合う。
このテッドが最後にいう言葉が粋だ。
「これで私たちの時代が来る」と。
LGBTが認められる時代を示す。
この試合はそういうきっかけを作るものだった。




























































あらすじネタバレ

















あるパーティの会場で主人公ビリー・ジーン・キングが激怒する。
全米テニス協会が発表した次期大会の女子選手優勝賞金の額が、男子の1/8だったのだ。
友人のジャーナリストであるグラディス・へルドマンと共に全米テニス協会のジャックら
実力者たちの元に怒鳴り込んだキングだが、
賞金の額面については「男子の方が試合にスピード感や迫力があり、客が多く入る」と理屈をこねられる。
しかし当時、すでに女子の試合のチケットの売り上げは男子と同等。
男だらけのテニス協会の下で試合をしても埒が開かないと、
ビリー・ジーンは女子テニス協会(WTA)を立ち上げる。
WTAはグラディスの助けでフィリップモリスというスポンサーも見つけ、
女子選手と次々に契約(契約金はわずか1ドルだ)。
ウェアのデザインや選手の髪型にもこだわり、自分たちでチケットを手売りしつつ、
トーナメントを開始する。
ビリー・ジーンはトーナメントを勝ち進むが、ある日の深夜、
かつての世界王者ボビー・リッグスから電話が入る。
「男女がテニスの試合で戦う! 
男性至上主義のブタ対スネがモジャモジャのフェミニストのバトルだ! 盛り上がるぞ!」
とまくしたてるボビーの電話を、ビリー・ジーンはその場で切ってしまう。
 一方、ボビー・リッグスは追い詰められていた。
金持ち連中との賭けテニスに溺れ、カウンセリングに通うもギャンブル中毒からは抜け出せず、
妻には愛想を尽かされかけている。
現在55歳、テニス選手として、なんとかもう一花咲かせたい。
どうにか「男VS女のバトル」というアイディアを実現したいボビーは、
ビリー・ジーンに対戦を申し込むが断られてしまった。
そのビリー・ジーンも私生活にトラブルが発生しかけていた。
不動産業者兼弁護士のラリー・キングと結婚しているビリー、
しかし、WTAの立ち上げ直後に髪を切ってもらった美容師のマリリンが
ビリー・ジーンの力強さに惚れ込んで、マリリンと仲良くなる。
マリリンの大胆さにグイグイ押されて2人は関係を持ってしまう。
なんと、ビリー・ジーンは自らの欲求に気づく。
 試合の日、ラリーがホテルにやってくるが、偶然エレバータで出くわしたのがマリリンだった。
同じ部屋を訪れ、友人だと説明するが部屋に置いてあるブラに気づく。
二人は友人以上になっていると知る。
仲間のプレーヤーの中でも噂は広がる。
このことが世間に広がれば、スポンサーも降りてしまう。
そのことをマリリンにいうラリー。
そういう精神状態の中でビリー・ジーンは敗退。
新しいチャンプになったマーガレット・コート。
すぐさまボビーはコートに対戦を申し込む。
たまたま不調のビリー・ジーンに勝ったコートだから、老獪なボビーに完敗。
「女をコートに入れるのはいい。でなきゃ球拾いがいない」
「俺は"女子テニス"のチャンピオンだ!」と派手にパフォーマンスする。
ライバルを撃破されたことで、この戦いからは逃れられないと腹をくくるビリー・ジーン。
試合を決める。
 ボビーは、自分の発案で実現した「男VS女のテニスの試合」を最大限に盛り上げようとする。
変な衣装で馬鹿げたパフォーマンスを繰り広げ、
記者会見では今だったら完全にアウトな女性蔑視ジョークを繰り出す。
その上相手は女だとタカをくくってろくに練習もせず、変な健康食品に手を出す。
そしてついに、正規の対戦「女と男の対抗テニス試合」がアストロドームで開かれることになった。
ところが全米テニス協会の幹部のジャックが解説をするという。
これに怒ったビリーは棄権すると言い出す。
やむなく解説を降りるジャック。
一方、軽く撃退できると踏んでいたボビーだったが、ビリーのテニスは鋭かった。
お互いいい勝負の応酬になるが、最後はビリーが勝利。
観客は大歓声で讃える。
この時女と男の差別が消えたのだった。
ビリーは夫のラリーと離婚して、マリリンと一緒になったという。
そのラリーの再婚して生まれた子供のゴッドファーザーになったらしい。
負けたボビーは妻と離婚寸前だったが、差別意識がなくなったのか、よりを戻したという。

エマ・ストーン - ビリー・ジーン・キング
スティーヴ・カレル - ボビー・リッグス
アンドレア・ライズボロー - マリリン・バーネット
サラ・シルバーマン - グラディス・ヘルドマン
ビル・プルマン - ジャック・クレーマー
アラン・カミング - テッド・ティンリング
エリザベス・シュー - プリシラ・ウィリアン
オースティン・ストウェル - ラリー・キング
ナタリー・モラレス - ロージー・カザルス
エリック・クリスチャン・オルセン - ロニー・クール
ルイス・プルマン - ラリー・リッグス
ジャシカ・マクナミー- マーガレット・コート
マーサ・マックアイサック - ジェーン・バートコウィックツ
ウォレス・ランガム - ヘンリー
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
一般的にはあまり評価が高くない今作ですが、わかってる人にはちゃんと理解されますね!

私もそうとう楽しみました。
アラン・カミングのあのセリフ、ぐっときましたよ〜

https://blog.goo.ne.jp/onscreen/e/198a8d42806dd885c0a26ea064286770

onscreen
2018/07/14 07:47
コメディとしての番宣が問題ですね。観れば感動作なのに。邦画と違って奥が深い。
ドラゴン
2018/07/14 13:57

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「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」 藤井龍二の馬耳映風/BIGLOBEウェブリブログ
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