藤井龍二の馬耳映風

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zoom RSS 「スプリット」

<<   作成日時 : 2017/05/26 15:01   >>

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「スプリット」観た。
おもしろい。
驚いた。
久しくM・ナイト・シャマランの作品はどれもつまらなくなって、先の「 ヴィジット 」も観ていない。
「シックスセンス」「や「アンブレイカブル」のあとはどれも失笑気味で
「エアベンダー」「アフターアース」など、これでもうシャマランは終わりか、と思われた。
ところが、この「スプリット」は評判がいい。
シャマラン復活の文字も踊る。
では観なくては。
シャマランの作品は心理的に怖いものが多いが、
スプラッターはないので誰でも楽しめる。
シャマラン映画の特徴は、最後のどんでん返しをどうしても期待してしまう。
それがプレッシャーになって、なかなかいい作品にならないのはしょうがない。
自業自得だね。
でも今回は意外なエンディングで驚いた。
この手があったのか。
まさかの展開に椅子から落ちそうになった。
さすが。
 冒頭、JKパーティ中、一人の女の子が浮いている。
ちょっと昔のクリスティーナ・リッチのような特徴ある顔立ち。
ケイシー(アニヤ・テイラー・ジョイ)は皆から疎まれているような変わった女の子。
どうもみんなとつるむより一人でいる方がいいようだ。
そんな嫌われケイシーだったが、友人マルシアとクレアが一緒に帰らないかと誘う。
父親の車で送ってくれるという。
ところが運転席に乗り込んできたのは知らない男。
睡眠スプレーで眠らされた3人が気がついたのは地下の部屋だった。
これって「ルーム」のような監禁生活だ。
そこに現れたのはケビン(ジェームズ・マカヴォイ)という男。
その後、女性とケビンが話してるのをドアの隙間から覗き、助けを求める。
しかし、そこにいたのは女装したケビンだった。
さらには潔癖症の男や、9歳になった姿で現れる。
ケビンは多重人格者(DID)だった。
それも23人の人格がある。
そのことは、ケビンのカウンセラーであるDrカレン(ベティ・バックリー)から
われわれに知らされる。
彼女は学会でDIDについて、独自の研究発表をしていた。
”照明”というもので人格のスイッチが入り、それらが他の人格を支配していくという。
そんなことはわからない監禁された女の子の運命と、なぜ彼女らが拐われたのかが
しだいにわかってくる。
でも23人の人格を持つケビンたちはもう一人の人格を求めていた。
”ビースト”というなぞの人物の登場を待っていた。
 低予算でつくったらしい。
でもこういうのがシャマラン的でいい。
なにか原点に返ったような展開だ。
じわじわとくるサスペンスで息をつかせない。
そして最後は思いがけない展開に。



ここからネタバレを含むので注意
































マルシアとクレアはなんとか逃げ出そうと、知恵をしぼって脱出を試みる。
普通はそうだろう。
犯人がひるんだ隙に椅子で殴りかかるのもありだ。
だがよけいにひどい目にあう。
ケイシーは違った。
今の状況と犯人の行動を冷静に分析する。
なぜ彼女はこれほどできるのか。
それはカットバックで入る彼女の幼少期のことで、なんとなくわかってくる。
可愛いケイシーは父と叔父に連れられ鹿狩りをしていた。
銃の扱いも父に習っていたようだ。
ところが、叔父によりレイプされ、さらには父が急死する。
ケイシーはどうやら叔父に育てられているようだが
性的関係を迫られているかもしれない。
そんな生活で性格も歪み、人と関係したくない人間になってしまった。
でも、反抗するより、うまく付き合ってかわす術を学んだかもしれない。
そのためか冷静な判断をする。
他の二人が騒ぐのに対し、犯人らとうまく話を合わせていく。
おかげでこの施設のことや多重人格の関係もわかってくる。
 実際にはジェームズ・マカヴォイは数人程度を演じ分けているが
不気味だったり冷静だったり女性だったり、子供だったり、
どれも特徴ある人物として描かれる。
ここはうまい役者の面目躍如。
スキンヘッド気味の風貌は、「Xメン」のプロフェッサーのよう。
そういえば、Drカレンの見解の中で
人格が変わると体の機能も変わると言ってた。
究極の進化はミュータントとも取れる内容。
これはまさにプロフェッサーそのものだ。
 後半になり、ケビンが外出する。
向かった先は駅だった。
ここで花束をホームに手向ける。
なんだろう、この行為は?
この時はわからなかったが、エンディングで膝を打つ。
 ケビンはここで急に覚醒し24番目の人格”ビースト”になる。
なぜここでなったのかは、後で思えば、この手向けが関係する。
ビーストはいままでの人格とは打って変わり凶暴な怪物。
なにせ天井を這うこともできるような身軽さ。
すぐさまアジトに戻ったのは食料があったから。
3人のJKを監禁したのは、途中で”食料”という言葉が出てきたのを思い出す。
そう、彼女らはビーストに捧げられる生贄だったのだ。
ケイシーはビーストがひるんだ隙に逃げる。
このドアは訪ねてきたDrカレンの機転で開けることができたのは、いい伏線。
地下の行き止まりはロッカールームと檻?
ここは動物園の地下だった。
そういえば、ケビンらが落書きしていた絵には、動物らしいスケッチがあった。
23の人格は動物からきているのかもしれない。
ケビンはどうやらこの動物園で働いているようだ。
最後のビーストは、まるでゴリラのようだった。
 逃げ延びたのはケイシーだけ。
それは、彼女の体にできた傷を見たビーストが悟った。
彼女も自分と同じような虐待の生活をしてきたからだと。
 婦人警官が、親が迎えが来ている、というが、ケイシーの目は嫌悪感いっぱい。
叔父のところには戻りたくないと言ってるようだ。
彼女の身にいったいなにがあったのかは語られないが、体の傷で察しがつく。
 事件の報道がTVで流れると、ダイナーにいた客がいう。
「これって15年前にあった事件に似てない? だれだっけ車椅子の犯人は?」
そばにいた男が「グラスだよ」という。
その男は、なんとブルース・ウイリスだった。
「アンブレイカブル」で不死身の男だったダンだ。
おおおお!
こんなところに出てきたとは!?
これって「アンブレイカブル」と関係してるのか?
そういえばあの列車事故は、ケビンが花を手向けたあの駅だったのか?
するとケビンはあの列車に乗っていた人の子供?
ケビンの子供時代のショットも入る。
彼は子供の頃から母親にきつくしつけられていたようだ。
そのためこんなゆがんだ性格になってしまったのか。
さらにはどこかの事故で記憶がなくなっているようなことも言ってた。
子供の頃の環境でケビンのような人格ができ
同じような虐待を強いられたケイシーも、ここまでひどくはないが人と付き合えない性格になった。
ケビンとケイシーは似た者同士だったかもしれない。
  エンドロールのあとに、”急告”というクレジット。
何かと思えば、19年にシャマランの新作決定とのこと。
「グラス」というようだ。
その名は「アンブレイカブル」で事故を起こしまくった男の名、サミュエル・L・ジャクソンだ。
「スプリット」と「アンブレイカブル」の合体との字幕も。
やっぱり、この「スプリット」は「アンブレイカブル」とリンクしてるようだ。
というか「アンブレイカブル」は3部作ということだ。
アメコミではリミックスはあるが、同じ監督作品でリミックスは珍しい。
ナイト・シャマラン考えたなあ。
「スプリット」のポスターにも秘密がある。
「アンブレイカブル」のポスターにもガラスのひび割れがあったが
「スプリット」にも同様なヒビがある。
これこそ、ケガをしやすいグラスのことだった。
ブーイングで散々言われたろうに、こうして見事返り咲いたのはさすがだ。
見直しました。
ストーリーの中に、もっと伏線があったはずだが、見逃しているだろうね。
そういえば、ナイト・シャマランは
今回もしっかり映画に出ていたのはお約束外さなかった。





 

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