藤井龍二の馬耳映風

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zoom RSS 「追憶」

<<   作成日時 : 2017/05/23 00:07   >>

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「追憶」を観る。
邦画は観ないので、イレギュラーだ。
本来観ようとしていた作品があったが、電車が事故で遅れたため間に合わない。
そこで他にめぼしいものはと探したら、
次の用事までの間にうまく時間の合う作品がこれだった。
特に観たいものではなかったが、久しぶりの降旗・木村コンビだし
主演が日本映画ではまあ存在感のある岡田准一と小栗旬なので、
はずれではないだろうと。
ちょうどシネコンのポイントで観られた。
観るつもりはなかったから、ぜんぜん前知識もなく
今年初めての邦画になった。
 予告編で12月公開の「SW」EP8やってた。
EP7のラストが予告編になってる。
ルークにレイがセーバーを渡すシーンだけでも
鳥肌が立つではないか。
レイのジェダイとしての試練らしいシーンもワンカット。
期待させるなあ。
11月公開の「マイティ・ソー」もやってた、
これも新展開でおもしろそうだ。
 あ、そうそう忘れてた、本編だ。
ううむ。
え、これ?
こんな安っぽい内容なの。
いかにも昭和のノスタルジックな雰囲気だが、やはり役者に演技させてる感が強い。
いかにもの演技くささが気になる。
降旗監督と木村大作カメラマンのコンビといえば、
今は亡き高倉健を主人公とした作品が思い起こされる。
やっぱり映画は役者だ。
高倉健という大きな存在がなくなった邦画はあまりに弱くなった。
その中でも、岡田や小栗などは、けっこう見応えのする役者といえよう。
しかし、二人の監督×カメラの前ではやはり小さくなってしまった。
おかげで映画も小粒なってしまったような気がする。
さらには映像もスケール感もないし、奥行きもなく演出も単純。
どうした、この大御所たち。
もっとスケール感のある風景が撮れたはずなのに、ぜんぜん普通のカメラだ。
北陸の富山を舞台にしたようだが、それがよく伝わらない。
夕日を頻繁に出すけれど、とってつけたような絵。
北陸ならもっと寒々してほしい。
オープニングは吹雪で「ポッポや」のような雰囲気だが、
あとは菜の花や桜が咲いてる温暖な季節。
この痛い内容ならば寒い季節でないと意味がない。
老体で寒いのがイヤだ。と聞こえそうだ。
そういえば、オープニングで「北陸で日食があった」と深い部分食がでてくる。
これは92年12月24日クリスマスの日にあった部分日食。
実際にあった。
でも映像の食分がぜんぜん違う。北陸での食分は40%ほどだった。
ここである事件が起きる。
そして25年後の現在になる。
ちょっと待て。
せっかく日食の画像を使ったのなら、これがどこかで生きてこないと意味がない。
そうすれば犯した罪が甦るって、内容に合ってる。
もったいないなあ。
「天地明察」の岡田准一なのに。
関係ないか。
じつは、24年後の16年3月に北陸でも部分食が見られた。
これを使えばよかった。
さらに映画的になら
1988年3月18日太平洋上で起こった皆既日食があり、小笠原丸で船上観測が行われた。
こちらはフィリピンのダバオで雲の中かすかに見た。
このとき北陸でもかなり深い部分食が見られた。
3月なので吹雪いていてもおかしくはない。
さらには24年後の2012年5月21日に日本全国で騒いだ金環日食があった。
このスパンなら整合性はある。
物語の年月とほぼ似合う。
そこでの事件も5月なら、絵的にもいい。
この日食が事件の整合性に合う。
同じような事件で、あの日のことが蘇る、というのにぴったりな現象。
こういうのが絵になるわけだ。
主人公たちの年齢にも合う。
なぜそうしなかったのかね。
スティ−ヴン・キングの傑作「黙秘」も皆既日食がいいファクターとなっていた。
おなじところで20数年後に起こるわけはないのだが
物語的に、いい使い方になっていた。
同じことが再び起こるという点ではぴったり。
物語も映画もこうでなくては。
だから、ちょっと豪華な火曜サスペンス”といった感じになった。
東尋坊が出てこなかったのだけが違うだけ。
ラストの告白も、たたみ込むような映像で描けばよかったのにね。
言葉で伝えようとする邦画の安易さが出てる。
もう少し盛り上げるとか、サスペンスを膨らませる構成にできたはず。
こいつが犯人ではないのか、ももう少し映画的に盛り上げられるはず。
火サスの方がよくできてるかもだ。
こういうところが邦画のつまらないところだ。
カメラマンと監督の意識がわかってしまうような作りは残念。
役者の演技不足は差し引いても、この演出はもったいない。
盛り上げるところが違う。
この二人の大御所なら、もっとできるはずなのに、衰えたのか。
やむを得ないか。
そうそう、内容は単純で、書くほどでもない。
でも、なんとなく「ミスティック・リバー」を思い起こす。
あの映画も幼い友人がある事件で25年後に再開する話。
映像も暗くて、それぞれの人生がよく描かれていた。
それと同じような設定なのだが、3人の描き方が弱い。
岡田准一は、往年の健さんを思わせる寡黙な刑事役だが、自然体でない。
それでもやつれた感じが、いままでにない演技だった。
殺される柄本祐は知らない役者で、素朴感があっていいのだが、
肝心の金に苦労してる様子が伺えない。
そして小栗旬は土建屋なのだが、ちょっと綺麗すぎてそぐわない。
手が綺麗すぎる。腕の筋肉もない。だいたい土建屋なのに日焼けしてない。
もう少し泥臭い感じが欲しい。
そのほか長澤まさみも地味目でなかなかいいが、やつれた感じでないふっくら感がおかしい。
りりぃも存在感があったが、どうも肌つやがいい。
安藤サクラがキーになっているのだが、演技が平坦で説得力がない。
岡田以外は現地で生活してるわけなので、もうすこし土臭さが欲しい。
せめて一ヶ月でも現地で生活してからにしてほしいね。
 先月、映画の現場に行ってエキストラを経験したから
映画の撮り方も垣間見た。大変だし、うまくごまかす方法も見た。
そういう目で今回観たから、なるほどこういうところで監督狙ってるのかが少しわかった。
それだから、よけいにもったいなさを感じてしまった。






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