ドラゴン藤井の馬耳映風

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help リーダーに追加 RSS アラトリステ

<<   作成日時 : 2009/01/14 02:03   >>

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 シャンテで「アラトリステ」を観る。
まだやっていると思っていたら、今週でおしまいらしい。いい作品なんだがなあ。
知らなかったけど、スペインでは超有名な時代劇冒険ヒーローらしい。
17世紀の戦乱の世にいたとされる、架空の孤高の剣士で、教材にまでなっているらしい。
日本なら「武蔵」や「鬼平」みたいなものになるのかな。
 映画もすごい。リアルな映像と時代考証で、ぐいぐいひきこまれる。
特に剣闘シーンが本物っぽく、派手な演出はないからリアルで生々しい。
そして戦闘シーンも肉弾戦そのもので、実際もこうだったのではと思うほど、リアルで血なまぐさい。
 それでも全体に美しい。この時代の絵画を見るようで、
特に有名なベラスケスの「ブレダの開城」という絵とそっくりなシーンは感動的。
たしかプラド美術館で見たような記憶があるが、
どのシーンも押えた色合いが美しく見とれてしまった。
こういう大人の色合いが、いかにも映画というゴージャスさを演出している。
 大河ドラマを2時間半にまとめた監督アグスティン・デアス・ヤネスだが、
かなり強引な編集のため、物語がブツ切れになり、
見落としてしまうところが多々あった気がする。
けっこう似たような人物が多いから、どういう関係か、どういう時間の流れかも
あやふやになってしまったのはもったいない。
今流行の2部作くらいにしてもよかったかも。
 ヴィゴ・モーテンセンがはまっている。
スペイン人ではないけど、この人しかアラトリステはないだろうな、という出来。
「イースタンプロミス」のロシア人以上にはまっている。
今回は全編スペイン語だが、まったく違和感がない。
こんなに違う人物が演じられるなんて凄い役者だ。
 この時代、兵士は傭兵が多く、戦闘中はなんとかサラリーは入るが、
戦争が終われば解雇。映画では給料をもらっていない、というシーンもあったが、
まさに今の派遣社員と同じ過酷な境遇だ。 
映画を観ていて、そんなことまで感じてしまった。
 アラトリステも戦場から戻れば、暗殺者として生計を立てているらしい。
また、一途な愛もからめて、魅力ある人物像になっていた。

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