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シャンテで「アラトリステ」を観る。 まだやっていると思っていたら、今週でおしまいらしい。いい作品なんだがなあ。 知らなかったけど、スペインでは超有名な時代劇冒険ヒーローらしい。 17世紀の戦乱の世にいたとされる、架空の孤高の剣士で、教材にまでなっているらしい。 日本なら「武蔵」や「鬼平」みたいなものになるのかな。 映画もすごい。リアルな映像と時代考証で、ぐいぐいひきこまれる。 特に剣闘シーンが本物っぽく、派手な演出はないからリアルで生々しい。 そして戦闘シーンも肉弾戦そのもので、実際もこうだったのではと思うほど、リアルで血なまぐさい。 それでも全体に美しい。この時代の絵画を見るようで、 特に有名なベラスケスの「ブレダの開城」という絵とそっくりなシーンは感動的。 たしかプラド美術館で見たような記憶があるが、 どのシーンも押えた色合いが美しく見とれてしまった。 こういう大人の色合いが、いかにも映画というゴージャスさを演出している。 大河ドラマを2時間半にまとめた監督アグスティン・デアス・ヤネスだが、 かなり強引な編集のため、物語がブツ切れになり、 見落としてしまうところが多々あった気がする。 けっこう似たような人物が多いから、どういう関係か、どういう時間の流れかも あやふやになってしまったのはもったいない。 今流行の2部作くらいにしてもよかったかも。 ヴィゴ・モーテンセンがはまっている。 スペイン人ではないけど、この人しかアラトリステはないだろうな、という出来。 「イースタンプロミス」のロシア人以上にはまっている。 今回は全編スペイン語だが、まったく違和感がない。 こんなに違う人物が演じられるなんて凄い役者だ。 この時代、兵士は傭兵が多く、戦闘中はなんとかサラリーは入るが、 戦争が終われば解雇。映画では給料をもらっていない、というシーンもあったが、 まさに今の派遣社員と同じ過酷な境遇だ。 映画を観ていて、そんなことまで感じてしまった。 アラトリステも戦場から戻れば、暗殺者として生計を立てているらしい。 また、一途な愛もからめて、魅力ある人物像になっていた。 |
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